豊橋市議の長坂です。
寒いのも暑いのも苦手です。

さて、このニュース覚えていらっしゃいますか?
2016/8/24 1:36
豊橋市はユニチカに損害賠償請求を 用地買収巡り住民が訴え:日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXLASFD23H2Q_T20C16A8CN8000/

ユニチカ(大阪市)が愛知県豊橋市から譲り受けていた工場用地をめぐり、同社が事業所を閉鎖したのに市に返還せず売却したのは契約違反として、住民130人が23日、豊橋市に対し、ユニチカに63億円の損害賠償を請求するよう求める訴訟を名古屋地裁に起こした。
当時はNHKを含む各局のニュースでも取り上げられたので、ご覧になった方もいらっしゃると思います。

しかし、これ以降、パタッとニュースに見ることがなくなりました。
「陰謀論」や「忖度」を煽りたいわけではなく、単純に記事やニュースにするだけの進展などがなかったと記者たちが判断してきたのでしょう。

僕自身、議会で質問しましたが、舞台が司法の場に移ったので、その判断までは座して待とうと、静観することに決めていました。

そして来月2月、その司法の判断が示されるようです。
判決言い渡し 日時決定
日程 2018年2月8日(木)10:00 開廷
名古屋地裁 1102号法廷
https://yunichika.jimdo.com/
驚いたことに、通常、裁判は公開で行われるものですが、
こういう情報は裁判所のホームページに載っていないのですね。

ニュース記事なども見つけられず、唯一上記のサイトでしか、
判決日の情報を見つけられませんでしたが、原告の公式サイトのようなので、
たぶん間違いないでしょう。



裁判までの経緯は私の過去ブログを参照いただいたり、
http://nagasakanaoto.blog.jp/tag/ユニチカ
ニュースを検索していただければと存じますが、

ポイントは、冒頭の記事にて下線をしたように
豊橋市が(ユニチカに対して)損害賠償を請求するよう求める
としていることであり、
豊橋市や市長に対して損害賠償を求めている
わけではないのは、後者より前者の方がハードルは低いのかなどうなのかな、
と司法の専門家でもないのに、考えたりもしてしまいます。

蓋を開けてみないとわかりませんが、もし豊橋市が負けるような判断となれば、
市長の責任が問われるので、3月の新年度予算の発表・審議前に、
豊橋市議会も大変なことになるでしょう。



もし63億円あったら・・・」という皮算用はしてもしょうがないですが、
今、豊橋市政・市議会で侃々諤々の「新アリーナ」は経産省調査にて、
建設費(イニシャルコスト)82億円、
うち豊橋市負担が約40億円(納付金による回収分含む)と試算されています。
170909_058
市議会での議論の様子は、ブログでも伝えてきましたが、
「もし同時に財源が示されていたら」・・・展開はまた違ったのかもしれません。



また豊橋市議会で、度々議論に上がる小中学校のエアコン設置については、
平成29年6月定例会(福祉教育委員会-06月16日)にて、
その初期投資が約22億円という議論がされています。
◎教育政策課主幹 
 平成25年度に騒音対策として一部の普通教室にエアコンを導入した東陵中学校の場合には、1教室当たり約180万円の導入費用がかかっております。このほかに導入に当たっては、付随する設備の工事費も別途必要になります。

◆中村竜彦委員 
 今、1教室当たり180万円の実績があるということで、これを単純に1,200の教室に掛けた場合に21億6,000万円初期投資でかかるということです。
ちなみに翌9月定例会(一般質問 -09月04日)にて、国・愛知県・豊橋市のエアコン設置率が次のように示されています。
  • 国・・・・49.6%
  • 愛知県・・35.7%
  • 豊橋市・・・2.4%
◎教育部長
 平成29年4月1日現在の全国の公立小中学校における普通教室へのエアコン設置率は49.6%、愛知県におきましては35.7%、本市におきましては2.4%という現状であります。
日本は縦に長く、北海道から沖縄まで気候は様々であるので、国の49.6%はなかなかに参考にしにくいですが、愛知県の35.7%に対し豊橋市2.4%には、考えさせらます。

もちろん一度設置してしまったら、毎年の光熱費などの維持費や、
十数年~数十年に一度の設備交換も必要になるため、長期的な総額で考える必要もあります。

しかしそれでも、新アリーナ(豊橋市負担の試算40億円)よりも、
およそその半額22億円の小中学校エアコン導入の方を優先したいと私は思いますが、
みなさんはいかがでしょう?



先日、東三河8市町村の平成30年度重点施策をブログで紹介しましたが、
2015年までの5年間、東三河で唯一人口が増えた豊川市の重点施策は、
その一番最初、いわゆる「1丁目1番地」には次のような記述がありました。
「子育てするなら豊川市」といわれるまちをつくります。

 本市の子どもたちが、安心してのびのびと成長することができ、「子育てするなら豊川市」と言われるような環境整備の一つとして取り組んでいます、市内小中学校の普通教室の空調設備の導入については、中学校への導入が本年度中に完了し、平成30年度から小学校への導入に着手いたします。
「足による投票※」という言葉もあるくらいです。
「子どもは風の子、子どもは汗の子。夏は授業中もいっぱい汗をかくのが子どもにとって良い」という考え方の親御様は豊橋市。ぼくのように「寒いのも苦手、暑いのも苦手」という方々は豊川市、という選択をされるのがよいのかもしれません。

(※住民が、自分にとって好ましい行政サービスを提供してくれる地方公共団体の地域に、住所を置く形で選択することによって、地方公共団体の納税収入等が変動し、地方自治体間の競争メカニズムが発生するという理論 - https://ja.wikipedia.org/wiki/足による投票

少なくとも学校の先生においては、豊川市への異動はうらやましがられそうな気がしなくもないですが、先生方そのあたりはどうなのでしょうか。



いずれもしても「もし63億円あったら、新アリーナもエアコンも・・・」と、
つい皮算用をしてしまいました。

仮に財源があろうとも、もっと必要なものがあるかもしれないので、
それは本当に必要なものか、本当に必要なものは何か、
しっかりと考えなくてはなりませんね。

余談ですが、少年誌で今から30年以上も前に、
ぼくは、寒さに弱いけれど、暑いのもきらいなんだ。
と、およそ主人公らしからぬ台詞を言わしめた
藤子・F・不二雄先生は、すごいと思います。

・・・やばい、
「バギーちゃん」を思い出して、涙腺が。

では!