豊橋市議の長坂です。
市の面積は261平方キロです。

さて、議会で視察に行くときは、
豊橋市と同じ規模の自治体に行くことが多いです。

豊橋市は人口37万の中核市のため、
30万~50万人ほどの中核市に行くことが多いです。

昨年、人口30万の明石市に行きました。
明石市は出生率や人口や出生数がV字回復している話題の町です。

お話を伺っている中で、こんな声が聞こえました。
「これを豊橋でするのは、なかなか難しい・・・」

こういうネガティブな言葉、ぼくはあまり好きではないのですが、
一定、理解ができるところもあります。

明石市、人口は約30万人ですが、面積は49平方キロと、
豊橋市の5分の1以下です。

航空写真を見てもわかるように、市域のほとんどが宅地となっています。



こんなサイトがあります。
【市区町村】人口・面積・人口密度ランキング - 都道府県市区町村
https://uub.jp/rnk/cktv_j.html
人口密度で見ると、全国1741市区町村のうち、
豊橋市は、1427人/平方キロで280位、
明石市は、5987人/平方キロで80位です。
(※以下、単位の「/平方キロ」を省略します。)

イメージしやすいように、近隣の市区町村の人口密度です。
まずは東三河の8市町村。
  •  280位 豊橋市 1,427人
  •  285位 蒲郡市 1,411人
  •  329位 豊川市 1,137人
  •  686位 田原市 320人
  • 1137位 新城市  91人
  • 1490位 東栄町  25人
  • 1567位 設楽町  17人
  • 1677位 豊根村  7人
続いて、豊橋市近隣の中核市や政令市などです。
  • 69位 名古屋市 7,088人
  • 141位 一宮市 3,344人
  • 146位 春日井市 3,308人
  • 163位 刈谷市 3,005人
  • 222位 岐阜市 1,985人
  • 280位 豊橋市 1,427人
  • 371位 岡崎市 994人
  • 534位 浜松市 510人
  • 570位 豊田市 463人
人口密度で見ると、名古屋市は豊橋市の5倍、刈谷市は2倍、
逆に浜松市や豊田市は、豊橋市の1/3です。

ちなみに浜松市の面積は全国2位のようで、
おったまげました(1位は岐阜の高山市)。



「過密」という言葉があるように、
必ずしも人口密度が高いのがいいかというとそうではありません。

先ほどの人口密度ランキングでは、1位の豊島区から16位の中央区までは、
東京23区が占めており、その人口密度は豊橋市の10倍以上である、
22,887人から15,154人です。

ここから非常に感覚的になり、また「住みやすい」の感覚も人ぞれぞれですが、
並んでいる自治体名を見ると、およそ8,000人~4,000人が、
「住みやすい」密度なのかなどうかな、という気がします。

主にこんな自治体があります。
  • 那覇市 8,060人
  • 名古屋市 7,088人
  • 藤沢市 6,164人
  • 町田市 6,050人
  • 明石市 5,987人
  • さいたま市 5,914人
  • 堺市 5,568人
  • 福岡市 4,563人
  • 横須賀市 3,976人
  • 柏市 3,667人
  • 千葉市 3,588人

年末に日経新聞からこんな記事が出ました。
「まち」集約 市区の5割が計画・検討 本社調査 交通再編し居住誘導:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO25048820V21C17A2MM8000/

全国の市区の約5割がコンパクトシティーなどで居住地や都市機能の集約を計画・検討をしていることが日本経済新聞の調査でわかった。人口減少や高齢化は行政サービス維持のため住民に街中でまとまって暮らすよう迫っており、多くの自治体が計画づくりに動き出している。公共施設の集約交通網の再編居住地を誘導したり、郊外の土地利用を規制したりする構想が目立つ。(略)

まちを集約するのは(1)財政難の中、郊外の道路などの維持にかける行政コストを減らせる(2)山間部では通院や買い物がままならないお年寄りも公共交通が充実した街中なら暮らしやすい――などが理由だ。
小中学校などの公共施設や、道路や上下水道などのインフラの維持コストは、
日本中の自治体にとって大きな課題です。
豊橋市でも、公共施設の再編・統廃合や、居住誘導区域の検討などが進んできます。

例えば、少子化による小中学校の統廃合についても、一定の人口密度を下回るようであれば、
スクールバスの運行なども考えなければならず、一筋縄ではいきません。



十数年前に、全国各地で自治体の合併があり、
密度が伴わない自治体の人口増が起こり、
広い広い面積の自治体もできました。

自治体も人口(量)だけを見るのでなく、
密度を考える時代が来ていると思います。

とは言え、一般的に人口は増えず、面積は不変なため、
集住を促し、実質的な人口密度を高め、
いかに生活の質を向上できるかを考えるとともに、

移住希望者などが自治体を見て比べ選ぶときも、
人口だけでなく人口密度も見ることが、生活者の肌感覚に近い、
そのまちの雰囲気を読み取れる指標かもしれません。

では!