豊橋市議の長坂です。
給食の竜田揚げが懐かしいです。

さて、先日こんなブログを書きました。
LGBTパートナーシップ制度、豊橋市の検討会で話し合いへ - 愛知豊橋・長坂なおと のblog
http://nagasakanaoto.blog.jp/171218.html
これってどういうことかと言うと、
  • 男女共同参画の計画に「LGBT等性的少数者」に関する事項が書かれた
  • 議会(委員会)の中で市役所から「パートナーシップ制度」の検討をする旨の発言を得た
「たった」これだけのことです。
具体的な記載はこちら。
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で、実際に豊橋の何が変わったというと、まだほとんど何も変わっていない。
これから「変わる」ことが、計画化されることがほぼ決まった。
こういう段階です。

もちろん「変わる」には、大変な時間がかかることでしょう。
個々の事業という意味で市役所が変わるのは、数年という時間ですが、
人々の意識レベルで変わるには数十年という時間がかかります。



冒頭、あえて「たった」という言葉を使いました。
なぜならぼくが今まで、議員になるまで、そう思っていたから。

政策決定に近しい人が、国や自治体の計画や法・条例に、
ある一言が入るか入らないかで、一喜一憂することに、
共感できませんでした。

でも、今ならとてもよくわかります。
今や僕も、
6月の答弁では「条例の制定を検討」だったのですが、
本計画(案)では「条例を制定」となっているのは、大きな大きな前進です。

 - 受動喫煙防止の条例制定に大きく一歩前進! - 愛知豊橋・長坂なおと のblog 
http://nagasakanaoto.blog.jp/171114.html
「検討」の二文字が取れただけで、一喜してしまっているのです。



LGBT等性的少数者に関して、豊橋市議会では
おそらく初めてであった質問をしたのが、およそ1年半前。

そこでも少しでも前向きな答えを市役所から得るのに侃々諤々でした。
今回いちばんこだわったのは、推計でも概算(数千人~数万人という表現)でもいいから、ちゃんと数字を出してもらうことでした。

この件について、市役所とは侃々諤々の議論を交わし、結果として、数字が出たのは、最も大きな成果です。

豊橋市「本市のLGBT層は推計2.8万人です」 - 愛知豊橋・長坂なおと のblog
http://nagasakanaoto.blog.jp/160607.html
そこからまず、教育行政(教育委員会)が反応くださり、校長会などでの研修が組まれました。

それに並行する形で、年度内に豊橋市ではじめて当事者の方の講演があり、また運よくその年度に実施された「男女共同参画」に関する市民意識調査で「LGBT(性的少数者)」についての質問が、「たった」2問ですが、新設されました。

ここまで昨年度の話。



そして今年度は、市民向け・教員向け・市職員向けにそれぞれに講座が開催され、そして、男女共同参画推進計画が策定されました。

今回、計画にLGBT等性的少数者に関する項目が加わった理由を、議会(総務委員会)で聞いたところ、
(要旨)社会情勢に鑑み、平成28年度の市民意識調査で「LGBT(性的少数者等)の用語の周知」を聞いたところ、約半数の人が「知らなかった」と答えていることから、まずは理解を深めることが重要だと認識し、新たに加えました。
ということで、「あぁ、そのための市民意識調査の質問で、これがよく聞く『手順を踏む』というやつか」と、合点がいきました。

「たった」の一文、一言に至るまでには、長い道のりがありました。

それでもたぶん、このケースは新たな問題提起から計画等への反映まで、
かなり早いペースだと思うのですが、1年半かかっています。
そして、動き出すのは新年度からです。


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これは、ぼくが講演するときに使っている、
前職の商店街マネージャーから市議になっての変化を、
一言で表したスライドです。

「自分が動く」から「他人(市役所組織)を動かす」と、
言い換えてもいいかもしれません。

自分と同志たるその周囲で動くのは、早い。
けれどもインパクトは小さい。

行政組織たる市役所を動かすのは本当に大変。
時間もかかる。いろいろな調整ごともある。
それでも動いたらそれは大きい。

そして市役所が動くには、
計画や条例、そして議会での答弁等で、
それが示されないといけない。



行政文書の一文一言に、一喜一憂している
3年前のぼくが見たら滑稽な今の僕の姿を、
少しでもご理解いただければ幸いです。

では!