豊橋市議の長坂です。
移住ドラフト会議が気になります。
さて、友人(と書かなくてももう有名人だから通じるかも)の
おときた都議がこんなブログを書いた、
3回めの入札では予定価格が公表されていたのにも関わらず、
「あえて(不調になるとわかっていて)1億円以上高い金額を入札」
となってしまったら、そりゃ随意契約に切り替えるよね、という話です。
にも関わらず、NHKのこの下りは、
何がなんでも批判したいように見えます。
「~が問われることになりそうです」「~のおそれがあります」というのは、
「~と私(NHK)は問いたい」「~と私(NHK)は懸念します」
という記者(NHK)の意見を、客観性を装って使う常套句なので、
だったらそのように書くべきでしょう。
■
不調と随意契約について。
3.11.や東京五輪からの建設需要の高まりから、
豊橋市でも入札不調に関する議案がよくあります。
現在、豊橋市では小中学校校舎を長く使うため、
長寿命化等の大規模改造工事を進めています。
9月定例会でも5学校の工事契約が議案となっていますが、
うち、3件が随意契約になってしまっています。
ここで、入札と不調とについて少し説明します。
■
入札は、一番安価に仕事をしてくださる事業者を選ぶために行います。
例えば、学校の改修。
まず豊橋市が「こんな工事をしてほしい」という前提(仕様)に基いて、
「この工事ならこれくらいかかるだろう」という金額を計算します。
これを「予定価格」と言います。
この「予定価格」は、入札が終わるまで原則非公開です。
豊橋市は、こんな工事をしてほしいという「仕様」を公表して、
工事をしてくれる事業者を募ります。
このときそれぞれの事業者は、
「うちならいくらならこの工事をやる」という金額を伝えます。
仮に、予定価格(非公開)が1000万円として、
豊橋市はB社に工事を依頼することになります。
入札結果が、
しかし、
どこも落札となりません。これを不調(入札不調)と言います。
■
入札が不調になった場合、もう一度入札をします。
予定価格は非公開のままです。
それでも2回めの入札も不調になったら、更にもう一度。
3回めの入札が不調になったとき・・・
この場合、主に2つの場合に分かれます。
工事の規模を縮小するなど。
「小さい場合」、3回めの入札に応じた事業者に、
予定価格は非公開のまま「見積」を提出してもらいます。
予定価格を下回る見積が出たら、契約に向けて動きます。
これが「随意」契約です。
ちなみに「予定価格」以下に至らない場合は、
仕様から見直す様子。
■
豊洲市場案件は、大変注目が高く、
また「立ち止まって考えた」結果、工事期間も短くなってしまったことなどもあり、
工事事業者からして、非常にやりにくい案件になってしまった側面はあるでしょう。
そのような政治的判断について是々非々に論じられるのはよいにしても、
「おそれ」と明言をさけながら、一般論のように、
そんな風に見られるのではないかと、気持ちが塞がる思いです。
東京都についても、もう少しフェアに見てもいいんじゃないでしょうか?
透明性や公平性はもちろんのこと、事業(工事)期間や入札の手間などを加味しても、
1回めの入札でバシッと決まってくれるのがよいと、行政も捉えていると思います。
では!
移住ドラフト会議が気になります。
さて、友人(と書かなくてももう有名人だから通じるかも)の
おときた都議がこんなブログを書いた、
その翌週、おときた駿(東京都議会議員 /北区選出)@otokita
ブログ更新:豊洲市場の追加対策工事は、特命随意契約に切り替える方がベターでは https://t.co/K6sf3XwhkE
2017/11/29 10:30:26
もはや競合する相手が存在しない以上、外形的に「競争入札」の手続きを整えることにほとんど意味はありません… https://t.co/4Ya3nnTxWf
豊洲市場の工事で入札断念 特命随意契約へおときたブログを読む限り、入札が3回も不調で、
東京・築地市場の移転先となる、豊州市場の安全対策について、東京都の小池知事が「高価格体質で透明性が低い」などとして改革に着手した制度のもとで行った入札で不調が相次ぎ、都は、一部の工事で入札を断念し、「特命随意契約」に切り替える方針を固めました。入札に比べ、透明性が低く割高になるおそれも指摘される特命随意契約への転換により、改革の進め方が問われることになりそうです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171204/k10011245621000.html
3回めの入札では予定価格が公表されていたのにも関わらず、
「あえて(不調になるとわかっていて)1億円以上高い金額を入札」
となってしまったら、そりゃ随意契約に切り替えるよね、という話です。
にも関わらず、NHKのこの下りは、
何がなんでも批判したいように見えます。
入札に比べ、透明性が低く割高になるおそれも指摘される特命随意契約への転換により、改革の進め方が問われることになりそうです。ニュースのひとつの読み方として、
「~が問われることになりそうです」「~のおそれがあります」というのは、
「~と私(NHK)は問いたい」「~と私(NHK)は懸念します」
という記者(NHK)の意見を、客観性を装って使う常套句なので、
だったらそのように書くべきでしょう。
■
不調と随意契約について。
3.11.や東京五輪からの建設需要の高まりから、
豊橋市でも入札不調に関する議案がよくあります。
現在、豊橋市では小中学校校舎を長く使うため、
長寿命化等の大規模改造工事を進めています。
9月定例会でも5学校の工事契約が議案となっていますが、
うち、3件が随意契約になってしまっています。
ここで、入札と不調とについて少し説明します。
■
入札は、一番安価に仕事をしてくださる事業者を選ぶために行います。
例えば、学校の改修。
まず豊橋市が「こんな工事をしてほしい」という前提(仕様)に基いて、
「この工事ならこれくらいかかるだろう」という金額を計算します。
これを「予定価格」と言います。
この「予定価格」は、入札が終わるまで原則非公開です。
豊橋市は、こんな工事をしてほしいという「仕様」を公表して、
工事をしてくれる事業者を募ります。
このときそれぞれの事業者は、
「うちならいくらならこの工事をやる」という金額を伝えます。
仮に、予定価格(非公開)が1000万円として、
- (予定価格1000万円非公開)
- A社入札額900万円
- B社入札額800万円
豊橋市はB社に工事を依頼することになります。
入札結果が、
- A社入札額1100万円
- (予定価格1000万円非公開)
- B社入札額900万円
しかし、
- A社入札額1100万円
- B社入札額1050万円
- (予定価格1000万円非公開)
どこも落札となりません。これを不調(入札不調)と言います。
■
入札が不調になった場合、もう一度入札をします。
予定価格は非公開のままです。
それでも2回めの入札も不調になったら、更にもう一度。
3回めの入札が不調になったとき・・・
この場合、主に2つの場合に分かれます。
- 予定価格と入札額の差が、大きい場合
- 予定価格と入札額の差が、小さい場合
工事の規模を縮小するなど。
「小さい場合」、3回めの入札に応じた事業者に、
予定価格は非公開のまま「見積」を提出してもらいます。
予定価格を下回る見積が出たら、契約に向けて動きます。
これが「随意」契約です。
ちなみに「予定価格」以下に至らない場合は、
仕様から見直す様子。
■
豊洲市場案件は、大変注目が高く、
また「立ち止まって考えた」結果、工事期間も短くなってしまったことなどもあり、
工事事業者からして、非常にやりにくい案件になってしまった側面はあるでしょう。
そのような政治的判断について是々非々に論じられるのはよいにしても、
「おそれ」と明言をさけながら、一般論のように、
入札に比べ、透明性が低く割高になるおそれも指摘される特命随意契約への転換により、改革の進め方が問われることになりそうです。とされるのは、豊橋市も含め、適切なステップを踏んでいる他自治体まで、
そんな風に見られるのではないかと、気持ちが塞がる思いです。
東京都についても、もう少しフェアに見てもいいんじゃないでしょうか?
透明性や公平性はもちろんのこと、事業(工事)期間や入札の手間などを加味しても、
1回めの入札でバシッと決まってくれるのがよいと、行政も捉えていると思います。
では!