豊橋市議の長坂です。
豊橋オタクを目指しています。
さて、「性決定遺伝子で探る甲虫の武器」という講演に先日行きました。
豊橋の自然史博物館で開催されている「武器甲虫展」の一環です。
その冒頭、この博物館開催のセミナーに連続15回参加している親子の表彰がありました。
もちろん、毎回連れてきている親御さんもすごいのですが、
講演の内容は、大人(僕)が聞いても全てを把握するには難解なほどで、
決して子どもだましではない高レベルの内容です。
一方で、講師(大学教授)から、
「カブトムシ以外に角のある昆虫は?」
「ヒトの細胞の数は?」
という質問に、子どもや高校生がすっと手を上げて、
すらすらと答えているのは、ぼくは苦笑いする一方で、
子供のすごさに痛快な気分にもなったりしていました。
ちなみに、前者の答えは、
「カブトハナムグリ」「ツノヒョウタンクワガタ」「ツノセミ」、
後者の答えは、
37兆個。
■
最近、藤井聡太さんという凄い中学生棋士が登場しました。
特に連勝中は、毎日のようにメディアを賑わせていました。
しかし、この藤井さん、たぶん学校では浮いていたんじゃないかと思うのです。
少なくとも、クラスにいっしょに将棋の話をできる友人はいなかったでしょう。
けれども、親御さんか学校の先生か、あるいは通っていた将棋教室か、
誰かが藤井さんが「好きな」将棋に「のめり込む」ことを、
見守り、応援し、そして居場所をつくり続けていたのは間違いないでしょう。
笑ったり「そんなことやっても」と無下にしたりしないで。
■
好きなものにのめり込めるかどうかには、2つの環境要素があると思います。
ひとつには、より詳しい・よりレベルの高いものに触れられるかどうか。
これは僕が小学生のころに比べたら、インターネットの発達で、
より恵まれた環境になったと思います。
例えば将棋なら、きっと全国の有力者とインターネットを介して対戦することができるでしょう。
ネット動画で、プロの試合や棋譜を見ることもできます。
もうひとつは、好きなことにのめり込むことが、疎外されない、
ばかにされたり、仲間はずれにされたり、いじめられたりしないか、ということです。
毎年のように今夏も熱闘している野球を筆頭に、スポーツ・運動部はよいです。
そもそも部活がある時点で学校ではやることが奨励されているわけですし、
大会など、対戦して上に上がっていくレールができています。
一方例えば、前回、自然史博物館で講演くださった九州大の荒谷教授は、
中高生のときから、休みの度に各地にクワガタを捕りに行っていたそうです。
今は教授になっていますが、果たして中高生のときに、
周りは荒谷さんのことをどう思っていたか・・・
■
でも、他人が好きなものに熱中している姿というのは、
多少滑稽なところもあるかもしれませんが、
得てしてほほえましい、応援したくなるものではないかと、
最近思い始めています。
最近話題のテレビ番組で、
「香川照之の昆虫すごいぜ!(NHK教育)」や、
ナスDことテレビ朝日の友寄ディレクターが注目の
「陸海空 こんな時間に地球征服するなんて」があります。
両者に通じる人気の秘訣は、出演者が、
その対象(昆虫やアマゾン・部族)を本当に好きだというのが、
番組を通じて、ありありと伝わってくるからでしょう。
(酷道マニア、道路マニア、ダムマニアなど)とドライブする番組も気になっています。
http://www.tv-tokyo.co.jp/kuruma_aru/
あと、この手の番組でのベテランはやはりタモリさん。
長寿番組である「タモリ倶楽部」はもちろん、最近では「ブラタモリ」も。
■
ビル・ゲイツの名言として有名です。
しかしそれはガセです。
実際はチャーリー・サイクスという
下記著作のジャーナリストの言葉です。
(日本語訳版)
月並みですが、変化の激しい時代にどんな「好き」が将来役に立つのか全くわかりません。
が、「好きこそ物の上手なれ」には、普遍性があると思います。
そして、仮に自分が理解はできないとしても、
他人の「好き」を許容し、寛容でいられることこそ「多様性」であり、
また、本当の意味で文化度の高いまちであると思います。
では!
豊橋オタクを目指しています。
さて、「性決定遺伝子で探る甲虫の武器」という講演に先日行きました。
豊橋の自然史博物館で開催されている「武器甲虫展」の一環です。
その冒頭、この博物館開催のセミナーに連続15回参加している親子の表彰がありました。
もちろん、毎回連れてきている親御さんもすごいのですが、
講演の内容は、大人(僕)が聞いても全てを把握するには難解なほどで、
決して子どもだましではない高レベルの内容です。
一方で、講師(大学教授)から、
「カブトムシ以外に角のある昆虫は?」
「ヒトの細胞の数は?」
という質問に、子どもや高校生がすっと手を上げて、
すらすらと答えているのは、ぼくは苦笑いする一方で、
子供のすごさに痛快な気分にもなったりしていました。
ちなみに、前者の答えは、
「カブトハナムグリ」「ツノヒョウタンクワガタ」「ツノセミ」、
後者の答えは、
37兆個。
■
最近、藤井聡太さんという凄い中学生棋士が登場しました。
特に連勝中は、毎日のようにメディアを賑わせていました。
しかし、この藤井さん、たぶん学校では浮いていたんじゃないかと思うのです。
少なくとも、クラスにいっしょに将棋の話をできる友人はいなかったでしょう。
けれども、親御さんか学校の先生か、あるいは通っていた将棋教室か、
誰かが藤井さんが「好きな」将棋に「のめり込む」ことを、
見守り、応援し、そして居場所をつくり続けていたのは間違いないでしょう。
笑ったり「そんなことやっても」と無下にしたりしないで。
■
好きなものにのめり込めるかどうかには、2つの環境要素があると思います。
ひとつには、より詳しい・よりレベルの高いものに触れられるかどうか。
これは僕が小学生のころに比べたら、インターネットの発達で、
より恵まれた環境になったと思います。
例えば将棋なら、きっと全国の有力者とインターネットを介して対戦することができるでしょう。
ネット動画で、プロの試合や棋譜を見ることもできます。
もうひとつは、好きなことにのめり込むことが、疎外されない、
ばかにされたり、仲間はずれにされたり、いじめられたりしないか、ということです。
毎年のように今夏も熱闘している野球を筆頭に、スポーツ・運動部はよいです。
そもそも部活がある時点で学校ではやることが奨励されているわけですし、
大会など、対戦して上に上がっていくレールができています。
一方例えば、前回、自然史博物館で講演くださった九州大の荒谷教授は、
中高生のときから、休みの度に各地にクワガタを捕りに行っていたそうです。
今は教授になっていますが、果たして中高生のときに、
周りは荒谷さんのことをどう思っていたか・・・
■
でも、他人が好きなものに熱中している姿というのは、
多少滑稽なところもあるかもしれませんが、
得てしてほほえましい、応援したくなるものではないかと、
最近思い始めています。
最近話題のテレビ番組で、
「香川照之の昆虫すごいぜ!(NHK教育)」や、
ナスDことテレビ朝日の友寄ディレクターが注目の
「陸海空 こんな時間に地球征服するなんて」があります。
両者に通じる人気の秘訣は、出演者が、
その対象(昆虫やアマゾン・部族)を本当に好きだというのが、
番組を通じて、ありありと伝わってくるからでしょう。
(参考)最近は、テレビ東京系列の「車あるんですけど…?」という、様々なマニア
【NHK】香川照之が本気で昆虫を紹介する番組が初回からぶっ飛んでるwww【#昆虫すごいぜ】 - NAVER まとめ
https://matome.naver.jp/odai/2147605732588848801
ナスDが示したテレビの可能性 ゴールデンでも大健闘【地球征服するなんて】
http://www.huffingtonpost.jp/2017/07/11/nasd-at-seifuku_n_17453304.html
(酷道マニア、道路マニア、ダムマニアなど)とドライブする番組も気になっています。
http://www.tv-tokyo.co.jp/kuruma_aru/
あと、この手の番組でのベテランはやはりタモリさん。
長寿番組である「タモリ倶楽部」はもちろん、最近では「ブラタモリ」も。
■
オタクには親切に。将来、彼らの下で働くことになるかもしれない。という言葉があります。
(Be nice to nerds. Chances are you'll end up working for one...)
https://www.truthorfiction.com/billgatesspeech/
ビル・ゲイツの名言として有名です。
しかしそれはガセです。
実際はチャーリー・サイクスという
下記著作のジャーナリストの言葉です。
Charles J. Sykes
Griffin
1996-09
Charles J. Sykes
St Martins Pr
2007-08-21
(日本語訳版)
月並みですが、変化の激しい時代にどんな「好き」が将来役に立つのか全くわかりません。
が、「好きこそ物の上手なれ」には、普遍性があると思います。
そして、仮に自分が理解はできないとしても、
他人の「好き」を許容し、寛容でいられることこそ「多様性」であり、
また、本当の意味で文化度の高いまちであると思います。
では!