豊橋市議の長坂です。
朝はパン食です。

人並み以上と思っていた郷土愛、
実は不足しているかもしれません。
パン屋さんについては、こんなツイートが既に話題になっています。

ぼくとしては、この変更も気になりました。
170325_01s
「しょうぼうだんのおじさん」という題材で、登場人物のパン屋の「おじさん」とタイトルを「おじいさん」に変え、挿絵も高齢の男性風に(東京書籍、小4)
「しょうぼうだんのおじいさん」?
どなたですか、それは??

豊橋市の場合、消防団の入団資格は次のようになっています。
入団資格 
 1.年齢が18歳以上から50歳未満
http://www.city.toyohashi.lg.jp/23546.htm
年齢制限(上限)は、自治体ごとに違いますが、
例えば、静岡県では35自治体のうち約半数、少なくとも16の自治体にて、
入団または退団の年齢制限があるようです。
http://www.shizuoka-shoboukyokai.or.jp/guide/joining_qualification.html

もし豊橋市で、この東京書籍の教科書が採択されても、
「しょうぼうだんのおじいさん」
という人は、市内にいないため、きっと先生は困ってしまいますね。

それは年齢制限を設けている全国の他の自治体も然り。



それにしても学習指導要領、
ある小4教科書は学習指導要領が求める「高齢者に尊敬と感謝の気持ちをもって接する」ことの扱いが不十分とされた。取り上げた消防団に関する題材の主人公を「おじさん」から「おじいさん」に変えることで合格した。
 http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG23H3G_U7A320C1000000/
すべての人に尊敬と感謝の気持ちをもって接する」
 
ならまだわかります。 
高齢者をとりたてて、「尊敬」と「感謝」とするのは??

最近の後進たちは本当にすばらしく、自分がそれなりの歳になったこともあり、
尊敬に値する年少者に会うことはしょっちゅうです。

年齢に関わらず、尊敬に値する人をみつけ、尊敬すればよい。

憲法第十四条では、
すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。
とあり、信条や社会的身分は後天的な場合もありますが、
人種や性別、門地といった生来的なもの、それによって差別されない、とあります。

年齢の上下が、社会的な関係や、生まれながらの違いに値するのかはわかりませんが、
僕より後に生まれた人は、どんなに素晴らしい人物でも僕より年下というのは覆らない、
という前提に立てば、単に年の上下だけで「尊敬」「感謝」の対象とするのは、
ある意味で逆差別的な扱いのような気もしなくありませんが・・・

年を重ねるにつれ、年齢に見合うものを積み重ね、体得し、
そして稲穂のように頭を下げ、少しでも後進から慕われる、
そんな風になれるように、自分を戒めたいと思います。



余談ではありますが、豊橋の有名パン屋さん、
「ヨシノパン(よしのベーカリー)」が、3月でパンの市販から撤退されるそうです。
豊橋っ子のソウルフード「ヨシノパン」が市販の製造終了
http://www.higashiaichi.co.jp/news/detail/742
実はこちらの鈴木雅博さん、元豊橋市議会議長という大先輩でありまして、
これほど「国や郷土を愛する」パン屋さんも、
なかなかいないのではないかと思います。

では!