豊橋市議の長坂です。
東日新聞が辛辣です。

先日、一面にこんな記事を載せましたが、
上映作品未確定で発表できず | 東日新聞
「ええじゃないかとよはし映画祭」まで3週間/チケット販売が目標の1割以下/登壇ゲストの確定できず
http://www.tonichi.net/news/index.php?id=58451
2月24日(金)付の社説「風針」でも、更に。
先週閉幕した「とよはしまちなかスロータウン映画祭」。中心市街地活性化を目的に始まり、15回目となった今年は、会場をプラットに移して過去最多の入場者を記録した。

映画好きの市民が実行委員となり、国内外の名作・話題作から上映作を自ら選ぶ。運営費の大半は地元企業が支え、市内の映画ファンにも根付いたイベントだ。

そして、来週末に開かれるのが第1回「ええじゃないかとよはし映画祭」。こちらは税金を使って市主体で開催する。ただ、作品の選考は東京の映画製作会社任せ。最近ロケが増えてきた豊橋や東三河にゆかりある作品を集め、「映画の街・豊橋」を打ち出すはずだった

シティプロモーションを旗印に集客のターゲットは市外。監督や俳優などの登壇ゲストが売りだが、その情報は市民向け広報に掲載されておらず、浸透度はいまひとつ

似たような名前の映画祭が登場し混乱しそうだが、その違い、理解していただけただろうか。
基本的に「優しい」地元紙が、ここまで辛辣に、
しかも開催前のイベントについて書くのは、稀です。

もしかしたら大盛況になるかもしれないので、
イベントが終わるまでどうなるかわかりませんが、
今年度1300万円の予算がついている、この映画祭に、
来年度も1200万円の予算案が出ています。



「豊橋の条件」とはなにか。

ちょうど1年くらい前に、友人が企画してくれた
レクチャートークから結構考えていること。
レクチャートークショー『公共とダジャレ』岸井大輔×平松隆之
の報告(略)
 
永田が持っている豊橋に対しての苛立ち・嫌いなところを話すところから始まり、集まった皆さんと「公共」について考える。
「ダジャレ」ってのは、岸井さんが豊橋での出会いでたまたまダジャレ好きが多かったことが起因。きっかけづくりをしてくれた。
だので「豊橋の公共=?」そんな簡単には答えが出ない。
 
岸井さんの「東京の条件」でいう「いき」は
豊橋でいうと何なのか、これから見つかっていくのだと思う。(略)
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=479915365544428 
このときの「条件」というのは、確か大阪では「笑い」だったと思うのだけど、
東京にとっての「いき」であったり、大阪での笑いであったり、
こうであれば、許される認められる共通認識、的なものだった気がします。

で、現時点でぼくがいま一番しっくり来ているのが「DIY」

DIYとは、ホームセンター的な、Do It Yourselfの略ですが、
なんというか「ないなら、自分でつくっちゃえ」的な。

例えば、その最たるものとしては、豊橋の祇園祭(花火大会)。

あまり知られてないと思いますが、祇園祭の花火大会には、
行政の補助金が入っていません。

おそらくは全体で1億円ほどの規模と思われますが、
全てが寄附や桟敷席収入などで賄われています。

古くは、豊橋駅が日本初の民衆駅であったり、
豊橋動物園も元は「安藤動物園」という個人動物園でした。

最近では、冒頭記事にあったスロータウン映画祭や、
ハロウィンイベントも。

いわゆる「ものづくり(工業)」に関わっている人が多かったり、
百姓(農業)文化からなのか「なければ、自分でつくる」
というDIY精神が発達している・・・というより、
「自分でつくる」という精神的ハードルが低い気がする。
それは、ものだけでなく、イベントとかも。



最近、市議会で多用されているフレーズがあります。
それは、「ともに考え」

市長の2期目の選挙のキャッチフレーズが、
「ともに生き、ともにつくる」であったのが、昨年の3期目では、
「ともに生き、ともに考え、ともにつくる」と、
「ともに考え」が加わったことに依ります。

しかし、冒頭の記事を見ると、
本当に「ともに考え」るつもりがあるのかな、と。

文化市民部の名前を、わざわざ「市民協創部」に変え、
リクナビでは「市民が主役のまちづくり」を謳っていますが、
市役所は脇役に徹する、本当にそんなつもりがあるのかな、と。



新年度予算では「市制施行111周年への継承」と項目を設け、
170217_2902midokoro36
市制施行110周年記念事業の成果を継承します。

 市制施行110周年記念事業を通じて生まれた「人と人のつながり」や「新たに生み出された豊橋の魅力」を継承・発展させ、いきいきと輝くまちづくりへとつなげていく事業を実施します。
とありますが、市民協働、市民が主役、
「ともに生き、ともに考え、ともにつくる」
の観点からすれば、事業として最も継承すべきは、

想定の3倍以上の200件以上の応募があり、
豊橋市民のDIY精神が掘り起こされた
「市民提案イベント事業」と思うのですが。

映画祭、来年度も1200万円かぁ・・・

では!