豊橋市議の長坂です。
インナーマッスルの強靭化が急務です。

さて、2月1日に豊橋市議会の総務委員会が開催され、
議題は、豊橋市の「地域強靭化計画」でした。
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豊橋市議会では、通常4つの委員会(常任委員会と言います)があります。
  • 総務委員会
  • 環境経済委員会
  • 福祉教育委員会
  • 建設消防委員会
の4つで、各委員会はそれぞれ豊橋市役所の次の部署が対応しています。
  • 総務委員会・・防災危機管理課・総務部・財務部・企画部・文化市民部・会計課・監査委員・選挙管理委員会・公平委員会
  • 環境経済委員会・・環境部・産業部・農業委員会
  • 福祉教育委員会・・福祉部・こども未来部・健康部・市民病院・教育委員会
  • 建設消防委員会・・建設部・都市計画部・総合動植物公園部・上下水道局・消防本部
全ての議員(計36名)はそれぞれどこかの委員会に9名ずつ所属することになっています。

今年度ぼくは総務委員会であり、
地域強靭化計画は防災危機管理課の担当のため、
ぼくも委員として計画について質疑をしました。
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「地域強靭化計画」をざっくり説明しますと、

東北大地震をきっかけに整備された「国土強靭化基本法」を受けてのもので、
大規模自然災害等が発生した場合にも、市民の生命・財産を守るとともに、迅速な復旧・復興を果たし、市民生活や地域の産業・経済活動を維持する
ために策定する、防災・減災対策の一環です。

その強靭化計画の中に、こんな記載がありました。
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2 豊橋市の強靭化を進める上での留意事項(略)
 
▷ 女性、高齢者、子ども、障害者、外国人等への配慮


これを見たとき、ちょうど先週に豊橋市(市民協働推進課)が開催した、
この講演会のことを思い出しました。
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この中で、講師の清水さんが、阪神淡路大震災での自身の経験から、
非常時での性的少数者(LGBT等)への配慮の必要性について、お話をされていました。

それを思い出し、こんな質疑をしました。
以下、その要旨です。
(長坂質疑)
-ちょうど先週、豊橋市の主催で「性的少数者も暮らしやすい社会を目指して」というセミナーがありました。

その中で、講師の清水展人(ひろと)さんより、ご自身の阪神淡路大震災のご経験から、非常時における性的少数者への配慮の必要性のお話がありました。
そこで、豊橋市として性的少数者への配慮について、どのようにお考えかお聞きします。
(答弁)
性的少数者の方々が、東日本大震災及び熊本地震において、トイレ・更衣室などの施設面や、洋服などの配給面などで課題となったことから、対応の重要性について認識をしております。
 
本市の強靭化計画では、国の基本計画や愛知県の強靭化計画を踏まえ、「女性、高齢者、子ども、障害者、外国人等への配慮」に留意しつつ、強靭化を進めることとしており、性的少数者の方々についても同様に配慮した取組みを進めてまいりたいと考えております。
(長坂質疑)
-性的少数者への配慮の重要性についての認識をお持ちであること、取り組みを進めていきたいという考えをお聞きしました。

そのような認識をお持ちであれば、それを示すために、「性的少数者」の文字も明記することが望ましいと考えますが、いかがでしょう。 
(答弁)
関係機関とも調整しながら「性的少数者」という表記方法、本計画への記載方法など、前向きに検討していきたいと考えています。
!!!?

前向きに検討」とは。
記載の変更についてここまで前向きな言葉をもらったのは、たぶんはじめて。
ここまで明確におっしゃったので、十中八九、なんらかの記載がされると思います(たぶん)



さて、ここからはちょっとしたボヤキというか、
市議の仕事を少し知っていただくきっかけになれば幸いですが、

今回、こうやって記載の変更(たぶん)につながったのは、
本当にいろんなものがうまく噛み合ったというか、

ちょうどいいタイミングでも市民協働推進課のアシスト(講演の開催)があって、
それを僕が事前に知って聞きに行けて、講師の清水さんがそういう話をされて・・・

ということがあっての結果だと思っています。

この質疑の裏には、なかなかうまく行かないもっと多くの質問や、
それ以上の調整段階でやめた日の目を見ない質問があります。

一方、この強靭化計画を見るのは、市職員や関係者などを除けば、
きっと100人もいないのではないかと思います。

そんな計画の中に、ひとことを付け加えられるかどうか、
きっと多くの人からしたら「そんな小さなこと」に、ぼくらは攻防しているのです。

その計画に、そのひとことが入るか入らないかで、
少しでも豊橋市が変わるか変わらないかが決まる、と信じて。



本当に、みなさんが思うよりよっぽど、小さいところで戦っています。

僕自身、この仕事に付く前は、もう少し権限がある(提案が通る)
ものだと思っていましたが、実際はそんな甘くありません。

けれども、こういう小さい積み重ねが、
豊橋をもっといいまちにすることにつながると信じてやっています。

これでまた少し、ほんの1ミリでも前進できたら、いいなぁ。

では!