豊橋市議の長坂です。
好きな有名人は、市川紗椰さんです。

さて先日、小池都知事が塾長を務める「希望の塾」の選抜試験を受けてきました。

メディア等では「都議選の候補者を選抜」と言われていますが、
都議選の候補者選抜である「都議選対策講座」といっしょに、
「政策立案部会」の選抜も行われており、僕は後者で都議選には出ません。



その試験問題をブログで公開したところ、
フジテレビのニュース番組「ユアタイム」からご連絡をいただきました。
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http://www.fujitv.co.jp/yourtime/
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そして、
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登場(3秒くらい)
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右が番組メインパートナーの市川紗椰さん。

実は、タモリ倶楽部から秘かにお慕い申し上げているので、
一瞬でも、その御眼(おまなこ)に投影されただけで感無量でございます。

番組での紹介については、ご担当者から使用画像の一枚一枚について、
全て事前に確認があり、とても好印象でした。

論文問題だけでなく、
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マークシート(GAB)の方も、かなり詳しく聞かれ、

そちらは予想外で、あまりしっかり覚えていなかったので、
四苦八苦しながら、30分ほど電話で対応しました。
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「えっ、本気でやるんですか、今から?これ?」
(市川さんと、どこまで打ち合わせしてるかなのも、この番組の魅力)
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(※画面の問題はイメージで、試験問題と違います)



さて実は、当初の取材依頼では、「模範回答」のようなものをVTRで、ということでした。

結果、距離的なことや時間的なこと※もあり、
番組では、公務員試験予備校の講師が、
ホワイトボードの前で模範を作成していました。

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※この日は、豊橋のイトーヨーカドー最終日。
一番最初のメールが来たのが、その日の17時過ぎ。
番組放送開始は、23時45分。

「今夜は(ヨーカドー閉店で)お忙しいですよね?」
と、番組ご担当者がおっしゃったのも、
他のブログ記事も読んでくださったのがわかり、地味に嬉しかったです。
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なので、ぼくの答案が「模範」とは、とても言えませんが、
完全に「二匹目のドジョウ」狙いで、論文答案も公開します。



改めて、試験問題です。
A.議員の「議員提案条例」とは何か。実態とその仕組みについて説明して下さい。その上で、各地の現状を総括し、今後のあるべき姿を述べて下さい。

B-1.行政改革においては「情報公開」が必要です。なぜでしょうか。行政と民間企業の違いに言及しつつ、事例とともに理由を3つ以上あげて解説して下さい。

B-2.アベノミクスとは何か。それ以前の政権の政策との違いに触れつつ説明したうえで、現状を評価して下さい。そのうえであなたは賛成か反対か理由とともに今後に向けた意見を書いて下さい。

B-3.「赤ちゃんポスト」というものがあります。赤ん坊を育てられないと思った親が子供を安易に放置、虐待しないように預かる箱です。病院などに設置され、匿名で赤ん坊を置いていき、あとで病院が里親を探したり、施設に収容します。さて、この制度については賛否両論あります。それぞれどういう意見と思われますか。賛成反対それぞれの主張を書いて下さい。そのうえであなたの考え方を最後に書いて下さい。
http://nagasakanaoto.blog.jp/170108.html
Aは「都議選対策講座」向けのため、「政策立案部会」受験の僕は、
Bの中からひとつ選択して答えることになっていました。

ぼくは、B-1の「情報公開」について選びました。
なぜそれを選んだかというと、いくつか理由はありますが、

B-2の「アベノミクス」、B-3の「赤ちゃんポスト」は、
賛成・反対などの意見を求められており、
採点者との相性のよしあしが問われる可能性を感じたためです。

また、B-3については、多くの人が「持論」を述べやすい問題であり、
選択する人が多そうだったので、避けたかったというのもあります。

また、ポジティブな側面としては、ぼくの今の立場からして、
B-1の「情報公開」が最も、強みを活かせるだろう、という判断も。

ちなみに、ユアタイムでは「アベノミクス」の問題が、放送されていました。



では、僕の答案です。
さすがに答案は、思い出し書きです。
まず、「行政改革」について定義します。「最小の経費で最大の効果を上げるために、時代に合わせて行政が変わること」とします。また、本試の趣旨から、地方自治体における行政改革を意味するものとして、解説を進めます。

次に「情報公開」について。「行政改革」を働きかけることができるのは、国からの全国一律なものを除けば、首長・議員(議会)・住民の3者です。このうち、首長については、行政(執行機関)そのものであるため、その補助機関から首長へ情報を伝えることは、情報公開ではありません。そのため、情報公開とは、首長を含む行政のお金の使い方や意思決定プロセスなどの情報を、議会(議員)と住民に対して公開するものとします。

では、なぜ行政改革のために、情報公開が必要か。もし情報が公開されなければどうなるか、という前提で考えています。情報がなければ、議員も住民も行政の効果を検証することができません。検証できなければ、議員は議会で質問することができません。そして、住民は選挙などにおいて、行政のよしあしを適切に判断することができません。

つまり、行政改革のために情報公開が必要なのは、議員や住民が行政の取り組みを検証するため、議員が議会で質問するため、そして住民が選挙で適切な判断をするため、です。

民間企業においては、顧客・株主・従業員が、それぞれの形で企業を選択することができます。しかし、行政はそうではありません。住民が行政を選択することは非常に困難です。更に行政には徴税権があり、住民が行政をどう思っているかに関わらず、税金を納めなければなりません。だから、住民が行政を検証し、評価するために情報公開が必要です。

また「最小の経費で最大の効果」を上げる必要があるのは、民間企業も同じです。しかし、民間企業がその効果について、売上や利益といったわかりやすい指標があるのに対し、行政の「効果」は曖昧です。同じ事業であっても、人によってその「効果」の感じ方は違い、ある人にとって「効果」的であることが、ある人にとっては「逆効果」なこともあります。そのため、それぞれの住民がそれぞれの立場で「効果」を検証するためにも、情報公開が必要です。

事例については、まさにこの東京大改革のきっかけになったのも「ノリ弁」と言われる東京都の情報公開によるものです。また、小池都政が常に注目をされ続けて、行政改革が進みつつあるのも、これまでになかった情報公開によって、メディアや都民の関心を得続けているからです。

情報公開は、地方自治の根幹であり、民主主義が適切に機能するために、なくてはならないものです。
当日は時間ギリギリで、最後は焦って書いたので、
こちらの方が、まだしもよい答案になっていると思います。

実際は、必要文字数である800字を少しオーバーするまででしたが、
この答案1000字以上ありますし。

それにしても普段ブログは、わからないことを調べてながら書いているので、
知識だけで答える久々の論文試験は、なかなかに大変でした。



手前味噌ながら解説もします。
意識したポイントはいくつかあります。

まずはじめに、言葉の「定義」について書いたのは、
ちょうどたまたま最近この記事を読んでいたからで、
最初に、言葉の定義について書くと、ちょっといい感じに見えるかな、と。

続いて、「最小の経費で最大の効果」「執行機関」「補助機関」という言葉は、
地方自治法に出てくる言葉なので、そこで少しPR。


そして、試験問題の
行政と民間企業の違いに言及しつつ、事例とともに理由を3つ以上あげて
については、
  • 理由が3つ以上
  • 事例+理由が3つ以上
  • 行政と民間企業の違いの事例+理由が3つ以上
のどれか、僕の読解力では判断しきれなかったの、
とりあえず早めに、
議員や住民が行政の取り組みを検証するため、
議員が議会で質問するため、
そして住民が選挙で適切な判断をするため、
と記述し、最低要件は満たすようにしました。

「民間企業との違い」についても後述で、
民間企業においては、顧客・株主・従業員が、それぞれの形で企業を選択することができます。しかし、行政はそうではありません。
行政には徴税権があり、
民間企業がその効果について、売上や利益といったわかりやすい指標があるのに対し、行政の「効果」は曖昧
とややわかりにくいながらも、それに対応する理由とともに、3つ記述。

個人的に「徴税権」について触れたのは、よかったかなと思っています。
(事例については、少し甘いかなと思っています)

「ノリ弁」については、実はおときた都議の成果なので、
友人かつ10年来のブログファンとして、触れておきたかったところ。
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今思えば、舛添知事の辞職からの東京大改革も、
今のおときたフィーバーもここからだったなぁ(遠い目)



ところで、大相撲(初場所)が、始まりました。

タモリ倶楽部には、主に「鉄オタ」として登場の市川紗椰さんですが、
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「相撲オタ」でもあり、相撲ニュースでは、とても活き活きしているので、

この時期の「ユアタイム」を強くオススメします。

では!