豊橋市議の長坂です。
日付変わって本日は、希望の塾の筆記試験です

1月7日ということで、「昭和最後の日」をテーマにブログを書いていたのですが、
18歳の希望の塾生のこんなブログが飛び込んで来ました。
希望の塾に入塾してから、早2ヶ月が過ぎた。 

今のままでは胸を張って希望の塾生です!とはいえない。なぜならば、あまりにも希望の塾生同士のコミュニティ構築方法がひどい。 

もちろん、講義内容は素晴らしいもので、学ぶことも多い。また、レベルの高い先輩方も多くいる。ほとんどの方が政治を学ぼうと集まり、上記に当てはまるだろう。 

ただ、しかし、ごく一部の塾生の方がFacebookグループを中心に聞くに耐えない議論、投稿、抗議を行っている。もはや、議論とも言えないレベルなのかもしれない。いや、批判を覚悟で言うが、議論なんてものではない。 

もちろん、意義ある投稿や議論を行っている素晴らしい先輩方も多くいらっしゃる。ただ、ごく一部の塾生により、塾内の秩序が乱れている。
http://18deseigi.hateblo.jp/entry/2017/01/06/140907 
えらいっ、よく書いたっ!

おっさんだからウエメセで「援護射撃」なんて言葉を使っていますが、
この記事は「便乗」です。

ぼくも書こう書こうと思っていたことを、この機に乗じて書きます。
ありがとう、会ったこともない18歳の大庭啓太さん!



まず、ぼくの主観においても、彼が言う、
ごく一部の塾生の方がFacebookグループを中心に聞くに耐えない議論、投稿、抗議を行っている
議論なんてものではない
は、事実です。

講義内容や、メールを含むネット上での塾関係のやり取りについて、
他所への転載などが禁じられているため、
公になっている情報などを元をベースに書くので、
歯がゆい文章になってしまいますが、お許しくださいませ。

また先に立場を明確にしておくと、
小池都知事の「少数与党」である都議のおときた駿は学生時代からの友人であり、
事務局の中にも知り合いがいますが、
この記事は誰かに言われて書くものでもなく、
また、私自身は塾の運営に一切携わっておらず、
受講料を払い、受講している塾生のひとりであることを申し添えます。



「烏合の衆」について
「『犬猫の集まり』とか『烏合の衆』とか言う人がいますが、放っておきましょう」――。

11月12日(土)、帝京平成大学の池袋キャンパスで開催された「希望の塾」の講義で、小池百合子東京都知事はビデオ・メッセージで述べた。
http://diamond.jp/articles/-/108290 
「犬猫」はさておき、「烏合の衆」は事実でしょう。
【意味】 烏合の衆とは、まとまりのない寄せ集めの集団のこと。

【注釈】 カラスの群れがてんでに集まったり散ったりすることから、規律も統制もないものたちが寄り集まった群集のことをいう。
http://kotowaza-allguide.com/u/ugounosyuu.html 
実際、講義内容など情報の外部流出以外、特に「規律も統制も」求められていませんし。
希望の塾の応募資格でも、
東京大改革の理念に賛同し、政治を学びたい方を幅広く募集します。
18歳以上、日本国籍を有する方。
政党に党籍があってもお申込みいただけます。(事前の申告が必要です。)
https://koikejyuku.tokyo/
どこかの政党に入っていてもOKと、これほどないほどに開かれています。

ちなみに「18歳以上」「日本国籍」については、公職選挙法などの絡みと思われます。
前者は政治活動や選挙運動について、後者は政治団体への寄附資格など。

「烏合の衆」は、「関係者」も認めているようです。
「しょせんは烏合の衆です。使えそうなのは20人もいるかどうか‥‥」

と肩を落とすのは、同塾の関係者である。
http://www.asagei.com/excerpt/69674 
この「使えそうな」は、「都議として立候補・当選できそうな」と僕は解釈しますが、
20人いれば、まずは御の字でないでしょうか。

「烏合の衆」について、事務局に帰すべきものがあるとすれば、前出の記事にも
ネット上に「落選した」というコメントは見当たらないので、おそらく選考はしていないのだろう
http://diamond.jp/articles/-/108290
とあるように、ほぼ無選抜と見受けられることです。

しかし、これについて最初から自ら門戸を狭めるより、本当に玉石混交で何(だれ)が奏功するかわからないのなら、はじめは門戸を最大限広げ、走りながら考える、自然淘汰を待つ、というのに僕は賛成です。



受講料5万円について
小池百合子東京都知事(64)が塾長を務める政治塾「希望の塾」が開始からわずか2回で非難ごうごうだ。(略)運営もずさんで、高額会費の返金クレームが起きかねない。
http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/social/617030/ 
まず、この記事のタイトルは「大不評の小池塾「集団返金訴訟」も」となっていますが、僕の見聞きする範囲で、訴訟の話は一切ありません。

「~しかねない」「~のおそれがある」といった表記は、客観を装って、筆者の主観・意見を述べる常套句です。

お金に対する価値観は人ぞれぞれですが、計6回のうち半分の3回が終わった段階で、ぼくはこの受講料は適正からややお得くらいに感じています。

これまでの講師がこちら
  • 東京都知事・小池百合子さん
  • 豊島区長・高野之夫さん
  • 慶應義塾大学総合政策学部教授 上山信一さん
  • 選挙プランナー 松田馨さん
  • 作家・元東京都都知事 猪瀬直樹さん
  • 千代田区長 石川雅己さん
  • 東京都知事・小池百合子さん(2回め)
  • 名古屋市長 河村たかしさん
  • 埼玉県知事 上田きよしさん
  • 東洋大学教授・慶應義大学名誉教授 竹中平蔵さん
前半で10講なので、1講あたり2500円。
わるくないと思います。

議員向け政策セミナーなどのご案内をいただくと、90分1万5千円くらいが相場のようですので、それに比べれば・・・
塾生の一人は「私の回は上山さんでした。猪瀬氏の講義は動画で見られるという話だったが、同じ会費を払っているのに不公平ではないか」と話す
そうした声を受けてか、第三回講義では、同一施設内の2会場で前半後半で講師が行き来しているのを見て、「どんなファンサービス!?」と驚きました。

そんな一度に何千人も入れる会場もなかなかないので、涙ぐましい創意工夫です。

遠方でまだ一度も会場に行ったことがないぼくとしては、動画視聴で全講師が見られるのはありがたい限り。

運営についてやや後手にまわっている感はぼくも感じますが、今や「想定以上の」4千人規模であること、しかも主張が強い方々の集まりであることを思えば、会場確保・動線確保・案内文の作成送付などその苦労には感じ入るものがあります。


さて、塾生が約4千人ということで、受講料全体が1.5億~2億円とされています。
そのお金が次の都議選に使われるという話もあります。
来年夏の都議選に候補者を擁立する考えを明らかにした東京都の小池知事。 しかし、「資金もないのに、本当に新党を立ち上げられるのか」という声が上がっている。 「小池塾」には約4000人が殺到し、ざっと会費2億円を集めた計算だが、新党結成には、まったく足りないからだ
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/195786/1
希望の塾の運営・受講料の振込先は当初から政治団体「都民ファーストの会」であったので、当初より僕もそのつもり、「東京大改革」のため、来る都議会議員選への応援の気持ちも込めて振り込みました。

しかし、これについて批判的な塾生もいる。
ちょっちょっちょっと待て、おにぃさん。

一般的な学習塾でも、学校(私立)でも、セミナーでも、
運営者が集めたお金や講師の謝金の使い道まで、受講生が制約するの?

百歩譲って、「東京大改革」に反する使い方をするならわかる。
でも、政治団体が集めたお金を、その目的を達するために使うのに・・・

次の都議選で、多数派を形成できなければ、都政大改革そこで終了だよ。



もちろん、希望の塾(運営)が百点満点とは、ぼくも思っていない。
志望動機ににも書いたけれど、ぼくは、
切磋琢磨の議論
を期待して入塾したけれど、今のマス講義ではまだそれは実現出来ていない。

講師陣についてぼくは満足しているけれど、事前に発表されていたわけでないので、不満に思う人もいるだろう。 講師はよくても内容が、という人もいるかもしれない。

それは旅行や飲食店を含めて、体験や情報の提供では、その人が感じる価値と金銭感覚が合わないということが多々ある。 これは「サービス対価」の永遠の課題でもある。

ファンクラブなのか、カルチャースクールなのか、政治家養成機関なのかなんのか明確でないという指摘も御尤もだと思う。 このあたりが、塾生同士の意識・感覚の齟齬の大きな理由のひとつでもあると感じる。



なんにしても、18歳の大庭啓太さんが言う、「ごく一部」の塾生以外の、たぶんフェイスブックに投稿しない多くの「すばらしい先輩方」との出会いを信じて、本日の筆記試験に臨みます。

あぁ、半分以上書いた「昭和最後の日」の記事、どうしよう。

では!