豊橋市議の長坂です。
猫っぽいとも、犬っぽいとも言われません。

さっき、市役所の教育政策課へ。
161212_112606
そしたら、なんか「らしくない」ポスターが。
161212_112635
しかもでかい。
161212_112652
161212_112705
161212_112727
161212_112806
161212_112826
豊橋市民ならお気づきの方もいらっしゃるかと思います。
161212_112850
この絵本のポスターです。

絵本の作者は、豊橋の小学6年生(当時)です。
愛知県豊橋市に住む、当時小学6年生だった谷山千華さんが
2012年に書いた作文『78円の命』。

猫の殺処分についての現実を小学生の素直な感性で描いた作文は、
豊橋市の話し方大会で最優秀作品に選ばれ、
その後同市の道徳の授業で扱われるなど、多くの人の目に触れる作品になった。

そして、この作品を通じ共鳴したメンバーが集まり
立ち上がったのが、『78円の命プロジェクト』だ。
http://78yenproject.jp/ 
デザイナーたちのグループが、クラウドファインディングでお金を募り、
今年6月、
161212_112908
78円で出版されました。
161212_112915
―どんなことを考えながら絵をかいていましたか?

佐伯: 普通に販売して店頭に並ぶ本ではなかったので、学校などで道徳の勉強でも使っていただけるように、というのは意識していました。

でも行政で作るものではない、新しいものを意識しながら進めました。


デザイナーがクライアント(発注者)なく、自らつくっていったものって、素敵なものが多い気がします。

例えば、「ポスター商店街」の一連の作品たちとか。
やっぱり制限・制約(クライアントの意向や指示)が、少ないのもあるでしょう。

もちろん、仕事なので、デザインに限らずどんな仕事でもクライアントさんがいるものです。
ぼくもこれまで、少なからずデザイナーさんといっしょに仕事をさせてもらうことがありました。

やっぱり、自分の意向もあるし、できるだけ控えようと思ってても、
何かと言ってしまいがちなもの・・・

少しでも、いい仕事・いい作品がつくれるよう、
デザイナーの力を最大限に発揮できる、
パートナー・発注者でありたいものだと、改めて思いました。


161212_113010
素敵な絵本をつくってくださったみなさま、ありがとうございます。

最後に、原作である谷山千華さんの作文を。
第41回 豊橋市小中学生 話し方大会 最優秀賞作品
小学6年生 谷山千華さん

「78円の命」

近所に捨てネコがいる。
そのネコは目がくりっとしていて、しっぽがくるっと曲がっている。
かわいい声をあげていつも私についてくる。

真っ黒なネコだったので、魔女の宅急便から『キキ』と勝手に名付けてかわいがった。
人なつっこい性格からいつの間にか近所の人気者になっていった。

子ネコだったキキも2年たった頃にうれしい出来事があった。
赤ちゃんを産んだのだ。
でもキキは捨てネコだったので、行き場所のない子ネコたちを近所の鈴木さんが預かってくれた。
毎日のように子ネコを見に行って、まるで自分の飼いネコのようにかわいがった。

ある日、突然子ネコの姿が見えなくなった。
そこで鈴木さんに尋ねてみると、「○○センターに連れて行ったよ」と、うつむきながら言った。

私はうまく聞き取れず、何を言っているか分からなかったが、
たぶん新しい飼い主が見つかる所に連れて行って幸せに暮らせるんだなと思った。
…続きはこちらに全文あります。
http://78yenproject.jp/

では!