豊橋市議の長坂です。
今までの人生で一番の賭けは、去年の4月でした。

さて、国会でIR法案(通称、カジノ法案)の審議が始まりました。正式には、
「カジノを含むIR・統合型リゾート施設の整備を推進する法案 」です。

そのニュースの冒頭で、「ここはどこでしょう?」といったナレーションとともに、
こんな感じの場面がテレビに写りました。
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「介護施設かな?」

なぜかそのとき直感的にこう思いました。
実際は、ディーラー養成学校でした。
冒頭の画像もこちらのサイトより
http://casinoschool.co.jp/



改めて、「どうしてぼくは介護施設と思ったのだろう?」と。

もちろん、場所や服装がいわゆるカジノっぽくない(明るい、カジュアル、オフィス的など)というのもありますし、
NHKだから、という先入観もあったと思います。

でも、そこで思い出したのが、

「そういえば、うちのおばあちゃん『ボケ防止のために』と、よくファミコンで麻雀やってたな」

25年以上も前の話ですが、

『指先と頭を使うのがいい』

と。



そんなおばあちゃんも、今は認知症で施設におり、
果たしてファミコン麻雀は、効果があったのかなかったのかはわかりません。

でも本当に介護施設で、賭け事(ごっこ)っていいのかなともう少し真面目に妄想してみたわけです。
科学的根拠まで確認してないですが、
  • 頭を使う
  • 勝ち負けが脳の刺激に(なりそう)
  • 会話、コミュニケーションのきっかけになる
  • 活動の選択肢が増える(介護職員にとっても)
くらいのメリットはあるのかもしれない、と。
実際の金品を賭けなければ、例えば換金や賞品化できない、おもちゃのお金的なものやり取りだけであれば法的にも問題ない(はず)。

一方デメリットとしては、
  • 利用者同士の喧嘩・トラブルの元になる
  • 依存症の可能性
  • 快く思わない利用者家族がいるかも
という感じでしょうか。



で、ブログ書くために調べてみたら案の定、
認知症予防はギャンブルで? 日本で進む取り組み
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(CNN) 米ラスベガスや中国のマカオのようなきらびやかな魅力からはほど遠いかもしれないが、日本では高齢者の集まる場所が急速にギャンブルの新たな最前線になりつつあるようだ。

横浜にある高齢者向けのデイケアセンター「ラスベガス」では、高齢者がマージャンやバカラを楽しんでいる。部屋に響くのはスロットマシンやパチンコの音だ。(略)

研究者の間では、高齢者によく見られる脳障害を防止するのにギャンブルが役に立つとする主張もある。諏訪東京理科大学の研究によると、高齢の被験者は前頭葉と頭頂葉の働きが活性化し、認知機能に改善が見られることが分かった。

だが、高齢者のギャンブルは依存症のリスクが特に高いとして、警鐘を鳴らす向きもある。(略)

横浜のデイケアセンターの通所者は、ギャンブルのおかげで脳がさえる上に、他では得られない友人も見つかると述懐。ある人は、「私は何十年も一人で暮らしてきた。一言もしゃべらない日も多く、気分が非常に落ち込む。でもここに来ればゲームを楽しめて話もできる」と話した。(略)

日本では厳密に定められた場所以外での賭け事は厳しく禁じられており、横浜のデイケアセンターでは、本当のお金が動くことはない。高齢者は代わりに疑似貨幣を使い、賞品獲得を競う。

ただ、自治体の中にはこうした行為を禁止する動きもある。

神戸市議会は9月、「射幸心をあおったり」、カジノチップなど「疑似通貨」を使ったりするゲームについて、デイケアセンターが提供するのを禁止する条例を可決した。
http://www.cnn.co.jp/business/35075649.html
まあだいたい僕の考えることより、社会が先を行ってますよね。

でも、うちのファミリーコンピューターおばあちゃんは、
もしかしたら時代の最先端を行っていたのかもしれない。

では!