豊橋市議の長坂です。
好きな新党は、怒り新党です。

さて、米国大統領選におされて、約半年続いていた都政フィーバーが少し落ち着きつつあります。
都政において目下の焦点は、来年度の予算と、6月にある都議会議員選挙です。

その都議会議員選挙に先立ち、「小池新党」ができるのかどうかが注目されています。
しかし、なぜ多くの人は「まだ小池新党はない」と思っているのでしょうか。

ぼくは「もう既に立ち上がっているのではないか」という視点で、見ていきたいと思います。



そもそも「政党」とは何か。
政党(せいとう)とは、共通の政治的目的を持つ者によって組織される団体である。(略)
 
政治において政策や主張に共通点のある者同士が集まって、意見の集約と統一された政策の形成を図り、政策の実現に向けての活動として、政権を担当もしくは目標とし、議会の運営の基本単位になるなどを行う組織または団体のことを指す。
https://ja.wikipedia.org/wiki/政党 
そして、法律上では次のように定義されています。
「政治団体のうち、所属する国会議員(衆議院議員又は参議院議員)を5人以上有するものであるか、
近い国政選挙で全国を通して2%以上の得票(選挙区・比例代表区いずれか)を得たもの」

を政党と定めている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/日本の政党
それ以外は、(政党でない)政治団体と呼ばれます。



さて、小池さんが「新党」を結成とするならば、それは都議会で多くの議席を確保するためのものであり、いわゆる「地域政党」としてスタートすることでしょう。

しかし、「地域政党」には定義がありません。
地域政党とは、特定の地域で活動する政治団体や政党のことを指します。一般的に政党のように要件が定まっているわけではなく、定義が曖昧な部分があります。
http://vote-japan.com/2015/08/15/local-party/
有名どころでは、「大阪維新の会」(※「大阪」が漢字の方)、愛知では「減税日本」など。
これらは「政党」ではなく、政治団体です。

政治団体とは、長坂なおと後援会から自由民主党まで本当に幅広いです。



さて、小池さんは自身が塾長を務める政経塾「希望の塾」を立ち上げ、その事務局として「政治団体」都民ファーストの会を設置しました。

この政治団体の代表は、小池さんに近いとされる豊島区議の本橋弘隆さんが就いておられます。
そして、希望の塾の規約には、次のように書かれています。
2016(平成28)年の東京都知事選において、都民は「東京大改革」を掲げる小池百合子を支持、当選させた。その数多の都民の期待に応え、希望の持てる政治・社会を構築するため、ここに「希望の塾」を創設する(略)

第2条(目的)
本塾は、小池百合子を塾長とする政治塾であって、政治・経済・社会の抜本的な改革に向けて有為の人材を育成することを目的とする。

第3条(運営)
本塾は、政治団体「都民ファーストの会」が組織する事務局をもって運営する。

第4条(選挙)
本塾は、人材育成に主眼を置いた組織であり、特定選挙において「都民ファーストの会」「小池百合子」の公認・推薦・支持・支援を塾生に約する組織ではない。また、本塾は特定選挙において公認・推薦・支持・支援を行わない。
https://koikejyuku.tokyo/
先のwikipediaによると
政党(せいとう)とは、共通の政治的目的を持つ者によって組織される団体である。
なので、規約の
都民は「東京大改革」を掲げる小池百合子を支持、当選させた。その数多の都民の期待に応え、希望の持てる政治・社会を構築するため
及び、塾の応募資格である、
東京大改革の理念に賛同し、政治を学びたい方を幅広く募集します。
からも、「政治団体」都民ファーストの会が運営する、希望の塾は「東京大改革」という共通の政治的目的を持つ者によって組織される団体であると言えそうです。

wikipedia記載の意味において、希望の塾(及び、都民ファーストの会)は、既に「政党」と言えそうです。



一方で、小池さんの新党が「地域政党」を前提とする限りにおいて、その新党は、法律上の政党要件を満たす政党である必要性はありません。

つまり、政治団体「都民ファーストの会」の結成(政治団体の登録)が、振り返ってみれば、新党が結成された時点であるという可能性は、なきにしもあらず。



というわけで、「新党か!?」と言っているメディアも、実はその定義を持ち合わせていないはずです。

では逆に、何を以ってすれば、メディアや社会が「新党」が結成されたと思うのか・・・
いくつか考えてみました。

1.小池さんが、「新党」設立の宣言をする。

これはご本人が「新党」とおっしゃっているので、わかりやすいですね。

2.小池さんが自民党を離党する。

多くの政党(国政政党)が、特に政治家について、複数の政党に所属することを禁じている(みたい)なので、小池さんが自民党を離党=小池さんがフリーに=新党結成、と捉えることもできなくはなさそうです。

でも逆に、法律で禁じられているわけではないので、自民党に所属しながら、地域政党を設立・所属することも可能です。

3.選挙で公認を与える独自候補を擁立する。
「都民ファーストの会」(または小池さんが関する他の政治団体)が公認する候補がどこかの選挙に出てきたら、それはイコール、新党ができた瞬間と言えそうです。

一方、先の東京・福岡の衆院選補選のように、小池百合子さんがあくまで個人的に応援するだけでは、そうは言えません。



普通なら、塾名(希望の塾)と、塾を運営する政治団体名を同じにした方がシンプルでわかりやすいと思うのですが、そうではなく、敢えて違う名前(都民ファーストの会)としていることを考えると、少なくとも、都民ファーストの会の活動に余白を残し、希望の塾のため「だけ」の組織ではないとも、考えられそうですが・・・

政治団体「都民ファーストの会」の規約に、団体の目的など、どう書かれているのかが気になります。

では!