豊橋市議の長坂です。
ゲンキングさんと地元が同じです。

さて、この記事の続きを書きます。
まずは佐原光一さんが「元気づくり」として掲げた16政策について、その現況を見ていきます。

「元気づくり」「安心づくり」「まちづくり」の中でも、特に目立つ政策が多いのが、この「元気づくり」です。

また対立候補が、自身の政策実現のために見直しを言及している「シティプロモーション」「産業誘致」もほとんどが、この「元気づくり」の範疇です。

更に、また唯一両者が重なる「給付型奨学金」もここに含まれるため、この辺りが最も争点になりそうです。

その佐原さんの「元気づくり」、目次的には、こんな感じです。

1.活力みなぎる産業を創出します
  • (1)国道23号バイパス沿線に新たな工業用地を整備します ⇒ 調査検討中
  • (2)メイカーズ・ラボ等を活用した研究開発や起業を促進します ⇒ 実施中
  • (3)新たな農業教育機関の設置に取り組みます ⇒ 新規
  • (4)近未来農業と農業の6次産業化に対する投資を支援します ⇒ 実施中
  • (5)地域産業の国際展開を推進します ⇒ 実施中
  • (6)自動車輸出入のハブ機能を活かした「自動車のまち」づくりに取り組みます ⇒ 新規?

2.未来に羽ばたく人づくりを進めます
  • (7)教科担任制の拡充と小中一貫教育を進めます ⇒ 実施中
  • (8)生きる力を育むキャリア教育やグローバル教育を進めます ⇒ 曖昧
  • (9)AI時代に対応した学習環境を整えます ⇒ 新規?
  • (10)小規模校の授業連携を進めます ⇒ 新規?
  • (11)大学生への給付型奨学金を導入します ⇒ 新規

3.選ばれるまち豊橋を実現します
  • (12)新たな情報発信拠点となる道の駅を整備します ⇒ 計画中
  • (13)プロスポーツにも対応した第2アリーナを整備します ⇒ 調査検討中
  • (14)プラット等を拠点に豊橋発の文化・芸術を創造・発信します ⇒ 実施中
  • (15)ロケ地の誘致や映画祭の開催など映画を通じたPRを進めます ⇒ 実施中
  • (16)オリンピック・パラリンピックを通じたスポーツ・文化交流を展開します ⇒ 計画中
では、少し細かく見ていきます。



1.活力みなぎる産業を創出します

(1)国道23号バイパス沿線に新たな工業用地を整備します ⇒ 調査検討中

今年度の平成28年度予算に「産業拠点形成事業(942万円)」として計上されています。内容は、
国道23号名豊道路沿線に新たな産業用地を確保するため、地権者調整や用地測量等を実施
のため、調査検討中としました。

---

(2)メイカーズ・ラボ等を活用した研究開発や起業を促進します ⇒ 実施中

今年度予算に「メイカーズ・ラボ交流促進事業補助金(1400万円)」「次世代ものづくり研究開発促進事業補助金(880万円)」等が計上されており、実施中です。

このメイカーズ・ラボは、豊橋市の地方創生戦略でも、一番さいしょに書かれている目玉事業です。

---

(3)新たな農業教育機関の設置に取り組みます ⇒ 新規

これは新聞報道で僕も知りました。全く新しい話と言ってよいと思います。
元気づくりでは、産業力を強化し、中でも農業は新たな農業教育機関の設置に取り組む。 佐原氏は「市内にある大学にコースを設ける形で考えたい」と説明。
- 東愛知新聞 2016年10月5日付
過去にも田原市で同様の話はありました、この地域の念願という感じでしょうか。
こちらは2008年の記事です。
田原市は3日から、同市赤羽根町の成章高校赤羽根校舎(分校)跡を利用して、農業専門職大学院を開校する学校法人などの法人を、広く全国から募集することになった。 次世代農業を担う農業者を育成する教育機関を誘致し、同校舎の土地と建物を貸与する。
http://www.tonichi.net/news/index.php?id=13968 
今回は、「コース」とありますが、これは学位が得られる学部・学科(あるいは大学院の研究科・専攻)に準じるものなのか、それとも社会人向けなセミナー的なものなのか、それに依って大きくちがいます。

---

(4)近未来農業と農業の6次産業化に対する投資を支援します ⇒ 実施中

「近未来農業」という言葉が初耳ですが、今年度予算に「施設園芸の高度化(5451万円)」「植物向上の海外販路開拓(764万円)」「6次産業化の推進(118万円)」などあるため、実施中としました。

---

(5)地域産業の国際展開を推進します ⇒ 実施中

今年度予算に「農産物等の海外販路開拓(2515万円)」「産業プロモーションの推進(4144万円)」などがあるため、実施中としました。

---

(6)自動車輸出入のハブ機能を活かした「自動車のまち」づくりに取り組みます ⇒ 新規?

「自動車輸出入のハブ機能」については、「三河港自動車流通強化支援事業負担金(1800万円)」の説明に、
輸入自動車整備センターでの納車式への助成を始め、自動車輸入の拡大、自動車ハブ港湾としての機能強化のための助成制度を継続 
とあり実施中ではあるのですが、わざわざカギカッコまで付けている「自動車のまち」という打ち出しを初めて見るので、?付きの「新規?」としました。



2.未来に羽ばたく人づくりを進めます

(7)教科担任制の拡充と小中一貫教育を進めます ⇒ 実施中

今年度予算に「小学校高学年教科担任制の充実(1176万円)」と「小中一貫教育の推進(273万円)」が計上されているので、実施中としました。

小中一貫教育については、具体的にこの4月に小中一貫の「前芝学校」が開校したり、総合計画(実施計画)にも「施設分離型小中一貫教育の研究」の記載が既にあります。

---

(8)生きる力を育むキャリア教育やグローバル教育を進めます ⇒ 曖昧

「キャリア教育」や「グローバル教育」が何を意味しているかわからないので、曖昧としました。

例えば、今年度予算に「英会話のできる豊橋っ子の育成(1億1969万円)」がありますが、英語教育=グローバル教育、という時代でもないですし・・・

「キャリア教育」については、「キャリア教育推進事業費(505万円)」が、今年度予算に計上されています。

---

(9)AI時代に対応した学習環境を整えます ⇒ 新規?

「AI」という言葉を、これまで豊橋市政関連で聞くことがなかったので「新規」としています。

今年度予算の近そうなものでは、「校務支援システムの導入(1億8526万円)」が今年度予算に計上されており、次のように説明されています。
豊橋市、豊川市、蒲郡市及び田原市で工務支援システムを共同導入し、児童生徒の情報資産を一元管理することにより、事務処理の効率化及び情報セキュリティを強化
あるいは、「情報教育推進事業費(2億493万円)」が、学習用コンピューター費、ネットワークシステム費、タブレット型コンピューター費などして、今年度予算に計上されていまうが、これをして「AI」と言っているのか、わかりません。

---

(10)小規模校の授業連携を進めます ⇒ 新規?

これまで小規模校についての言及は、
  • 少子化や人口減少社会における学校のあり方についての検討が必要になっています
  • 学校の独自性を発揮する教育課程づくりや、地域ぐるみの小中一貫教育の推進
  • 人口減少時代における学校施設・設備の計画的で効率的な整備・改修
 - いずれも「豊橋市教育振興基本計画 改訂版(平成28年3月)」より
くらいしかなかったので、更に踏み込んだものと捉え、「新規?」としました。

---

(11)大学生への給付型奨学金を導入します ⇒ 新規

これは全く新規です。

対立候補とちがって、「市独自」という文言がないため、国が検討している全国的な制度を指しているのではないことを祈ります。



3.選ばれるまち豊橋を実現します

(12)新たな情報発信拠点となる道の駅を整備します ⇒ 計画中

今年度予算に「道の駅『(仮称)とよはし』の整備(2億8800万円)」が、計上されています。内容は、
  • 周辺道路整備
  • 地域振興施設基本設計、実施設計
  • 防災施設基本設計、実施設計
  • 外周擁壁造成等
とあります。 また、総合計画(実施計画)によると、総事業費は約10億円で、来年度平成29年度には、整備完了予定です。

---

(13)プロスポーツにも対応した第2アリーナを整備します ⇒ 調査検討中

今年度予算に「多目的屋内施設の検討(400万円)」が計上されています。

「第2」とあるのは、「第1」はシーパレス隣にある総合体育館を指していると思われます。

---

(14)プラット等を拠点に豊橋発の文化・芸術を創造・発信します ⇒ 実施中

プラットができてから、もうずっとやってます。今年度も「優れた舞台芸術の鑑賞機会や創造事業の推進(2億280万円)」が、予算計上されています。

---

(15)ロケ地の誘致や映画祭の開催など映画を通じたPRを進めます ⇒ 実施中

今年度予算に、「シティプロモーション活動事業費(3214万円)」の一環として、「映画祭事業費補助金(1300万円)」が、計上されています。

---

(16)オリンピック・パラリンピックを通じたスポーツ・文化交流を展開します ⇒ 計画中

今年度予算に、「シティプロモーション活動事業費(3214万円)」の一環として、「東京オリンピック・パラリンピック応援事業費(58万円)」が、計上されています。

また、今年6月にドイツ・リトアニアのホストタウンとして、登録されました。
本市では、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会をきっかけとしたスポーツ交流の推進に取り組んでいます。

2016年6月14日、豊橋市はドイツ連邦共和国、リトアニア共和国を相手国として関係者との調整を重ね、国への申請を経てホストタウンに登録されました。2020年の大会開催に向け、そしてそのあともずっと両国と様々な交流をすすめていきます。
http://www.city.toyohashi.lg.jp/30259.htm


おさらい的に、この中で新規性・注目度が高いのは、 
  • 23号線の工業用地整備
  • メイカーズ・ラボ
  • 大学と連携した新たな農業教育機関
  • 「自動車のまち」
  • 「AI」
  • 小規模校の授業連携
  • 給付型奨学金
  • 道の駅
  • 第2アリーナ
です。
161101_01
繰り返しですが、11月5日に公開討論会があります。

今回、両者が給付型奨学金を上げているため、中高生や親世代の注目が高まれば、もしかしたら増額合戦になるかもしれないという淡い可能性もあります。 だからこれからの当事者方々は、投票を含め、注目度高めで行くのがよいかと思われます。

逆に、奨学金を掲げても、若年層の投票率が低ければ、金額などはその程度の扱いになるでしょう。



個人的には、メイカーズ・ラボより先に、工業用地整備という割りと地味めな政策を、一番上に持ってきたのが気になっています。

では!