2016年8月28日に開催された、プロ野球2軍ゲームの中日-ソフトバンク戦が照明設備の不具合のため、中止となりました。
到着は試合開始直前。メインスタンド下のチケット売り場で内野900円なりのなかなか良心的な価格のチケットを買って(ちなみに外野芝生席は500円)スタンドに上がる。

しかし席に着いたはいいが、中日、ソフトバンクの選手たちはベンチ前で体を動かしているだけで、試合開始の雰囲気は全くない。試合時間は30分後の6時半だったかなと思い直していた矢先、場内アナウンスが流れてきた。

「本日予定されていた試合ですが、主催者であるウェスタンリーグの判断により、照明の一部の不具合のため、残念ですが中止とさせていただきます」

なるほど、外野を見ると、ライト側の照明がついていない。
6月の「週刊ベースボールオンライン」では、ここでの一軍戦開催の苦労がレポートされていたが、さすがにナイターで照明がつかないなんて、大失態もいいところだ。

しかもチケットの払い戻しは、来週火曜日から金曜日まて豊橋市の体育協会事務局に出向けという一方的なアナウンス。チケット売り場に戻ると、中の職員は、ガラスをノックしても相手にしてくれない。しまいにはさっさとカーテン閉めて知らぬ存ぜぬ。

チケット売り場の職員出入り口ではお客さんが怒鳴り声をあげている。当たり前の話だ。そりゃお客さん荒れるよ。

私がチケットを買ったその時点ですでに照明に不具合が出ているのにも関わらず、スタンドについた途端に中止決定、それでいて翌々日からチケットを払いもどすから役所に出向けとは客を愚弄しているに等しい。
主催者はどうせ自治体の傘下団体なのだろうが、それにしても、いかにもお役所仕事というこの運営。
 
前もって照明のチェックなんて基本中の基本だと思うのだが、民間ではクビレベルのこの失態もなにごともなく流されるんだろう。

それ以上に、後始末の悪さは際立っている。自らの失態で試合中止にしておいて、2日後から払い戻しとは開いた口がふさがらない。その場で払い戻すのが筋というものだろう。
話を戻すが、今日の試合に関して、主催者は、なによりもけっこう詰めかけていたファンにたいしてどう思っているんだろう?正直、無機質な場内アナウンスからは全く伝わってこなかった。

この日の出来事は、日本のスポーツビジネスがいかに遅れているかを象徴する事件だっと思う。アメリカから帰ってきて最初の試合だけにその差が強烈に印象に残った。

おそらく、来年はこの球場では少なくとも一軍の試合は行われないだろう。

二軍ゲームの地方開催を考える 8月28日豊橋 | 阿佐智の「アサスポ・ワールド・ベースボール」 | スポーツナビ+
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/gr009041/article/409 
まずは、チケットの払い戻し情報について。
8月30日付の地元紙に、丁寧なまとめがありましたので、紹介します。
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http://www.tonichi.net/news/index.php?id=54995|東日新聞

先の記事中では、「来週火曜から金曜まで」と記載がありますが、その後変更があったのか、9月末までの対応となるようです。 また体育協会事務局だけでなく、豊橋市役所でも受け付けています。



ぼくは、野球のこと(スポーツビジネス的な意味でも) あまり詳しくありませんが、先の記事にある球場での対応は、とても残念です。

記事中でも触れているように、ごく最近、豊橋市民球場を絶賛くださった記事を見ていただけに、その残念具合はひとしおです。
プロ球団が本拠地を置かない地方にもファンはたくさんいる。しかし、そうした都市でプロ野球の公式戦を開催するには、一定の基準をクリアした設備を備える野球場が必要となる。そんな地方球場の苦労を47年ぶりの公式戦開催から15年連続で中日戦が行われている豊橋市民球場を例に検証する。 (略)

プロ野球と地元をつなぐ場所として地方球場は欠かせない存在だ。豊橋市民球場は、地方に定着した公式戦の舞台をこれからも担っていくことだろう。

プロ公式戦を地元に定着させた豊橋市民球場の取り組み | 週刊ベースボールONLINE
http://column.sp.baseball.findfriends.jp/?pid=column_detail&id=001-20160613-11
この記事は、Yahoo!にも掲載され、広く読まれたようです。
プロ野球地方ゲームの舞台裏――15年連続開催、豊橋市がクリアした課題 - スポーツナビ
http://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201606020004-spnavi
もう「当たり前」のように感じ、年中行事のようになっていた中日戦の裏に、これだけの苦労と、専門家がこれだけ賞賛される舞台裏があったなんて、豊橋の底力を感じておりました。

その直後だけに、やはりとても残念です。



豊橋市役所に確認したところ、先の記事でご指摘のように、今回の2軍戦の実行委員会には、豊橋市体育協会の方も委員に名を連ねています。 豊橋市民球場の施設管理運営を、指定管理でされているのも体育協会です。 そして、体育協会は、豊橋市が1/3以上を出資している、いわゆる外郭団体です。

更に、豊橋市の平成28年度予算では、「スポーツ大会誘致事業費」として、「プロ野球ウェスタンリーグ公式戦開催補助金」150万円が計上されています。

今後、損害賠償などの発生もあるのかもしれません。 落ち着いたころに改めて市役所に聞いてみたいと思います。

一方で、月末の豊橋市長の「今月を振り返る」ラジオコーナーにて、市長が自らの口で、今回の件に関して自発的に、「お詫び」の言葉を発信していたのは、聞いていて非常に好感が持てるものでした。

来年の中日一軍戦、是非、継続開催いただきたいものですが、やはり難しいのでしょうか。

では。