天皇陛下の生前退位ご意向、パリ・ニースでのトラック暴走、トルコ・イスタンブールでの軍事クーデターなど、都知事選が吹っ飛ぶくらいの出来事が、この数日のうちに次々と起こっています。

国会が爆破したとの報も。


先ほど、NHKのニュースを聞いていると、大統領が「反乱を鎮圧した」との報があり、なるほどと。
トルコでクーデターの試み 大統領「反乱鎮圧した」 | NHKニュース  
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160716/k10010598291000.html
一方で、トルコ軍が「国の全権を掌握した」という声明を出したとの報もあり、状況は流動的なようです。
トルコでクーデターか、「全権掌握」と発表 空港周辺に戦車 写真14枚 国際ニュース:AFPBB News
http://www.afpbb.com/articles/-/3094173


さて、今回のニュースを見てみると、多くがクーデターという言葉を使っています。
160716_01s
この言葉について調べてみると、
クーデター(仏: coup d'État)は、一般に暴力的な手段の行使によって引き起こされる政変を言う。

フランス語で「国家に対する一撃(攻撃)」を意味し、発音は(略)

社会制度と支配的なイデオロギーの政治的な転換については革命、統治機構に対する政治的な対抗については反乱、政治的な目的を達成するための計画的な暴力の行使についてはテロリズム、単一国家の国民が階級や民族・宗派などに分かれて戦う武力紛争については内戦をそれぞれ参照されたい。(略)

政治的な暴力としてはクーデターだけではなく革命 (revolution) や反乱 (rebellion) などの概念もあるが、クーデターの概念はその暴力行為の政治的な意図によって区別される。

革命はイデオロギーの抜本的な改革を行い、政治権力や社会制度などの体制そのものの変革を目的とする。反乱は政治的な暴力の行使であり、より保守的な政治性を持ち政治的支配の変更を達成するために行われる。 対してクーデターでは支配階級内部での権力移動の中で、既存の支配勢力の一部が非合法的な武力行使によって政権を奪うことであり、行為主体である軍事組織により、臨時政府の樹立と直接的な統治が意図された活動である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/クーデター 
というわけで、今回は行為主体がトルコ軍であることから、「クーデター」と報じられている様子。

もちろん、体制側である大統領からすれば反乱であるわけだから、大統領はそのような言葉を使っているわけです。

日本史でも「」と「」という言葉によって、使い分けられています。
「変」は「政治的な変革を伴うもの」、「乱」は「天皇家や朝廷、幕府など、時の権力者に対して起こった反乱・内戦」を表わす――というのが一般的

 - 「○○の変」と「○○の乱」の違いって? 日本史の勉強が捗る豆知識ツイートが話題に - ねとらぼ
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1309/27/news141.html 
だから、「応仁」は「」で、「本能寺」は「」な訳です。
もちろん、「乱」か「変」かは、歴史的にあとから決まることですが。



現在、「クーデター」という言葉が使われていますが、これが今後どのような言葉になっていくのか、情勢を読み解くひとつのキーポイントとして、ご参考くだされば幸いです。

では。