市議会議員の長坂です。
生まれてこの方、一度も政党に所属したことがありません。

昨年の4月26日に当選させてもらい、市議会議員も2年目を迎えました。

1年ちょっと議会活動をさせてもらってよくわかりましたが、議員ほど、主義主張や考え方に制限を受ける仕事はありません。

憲法、TPP、原発、基地、ダム、都知事選の候補など、社会的な議論が起こっているテーマはさまざまありますが、政党に所属している議員が、党本部と反対の意見を言うことは、ありえません。

とは言え、市政についてはキレッキレで理論的に質問・提案をされている議員が、国政が絡む件になると、「賛成だから賛成」「反対だから反対」みたいな論を展開されているときほど、不自由さを感じることはなく、かなしい気持ちになります。



ぼくたちの商品は、まちや国に対する姿勢や意見、考え方、主義主張、そしてそれに基づく行動や発言だと思っています。 有権者が、それを見て、聞いて、投票したり、しなかったりして、僕たちは評価されます。

売り物だからこそ、政党に所属している議員は、政党からそれを管理されます。

政党に所属し、「◯◯党」の看板で活動している人については、政党からしたら、逆に看板に泥を塗られるわけにはいかないので、◯◯党が厳しくチェックします。 それが議会での多数決であり、政党政治です。

もちろん、党内や会派内では党の方針と異なる意見を述べたり、議論を交わし、丁々発止する機会があるのかもしれません。

しかし、少なくとも対外的、特に、議会や委員会での発言や賛否ではありえません。 それをするときは、党を離れる覚悟を決めたときでしょう。 だから「造反」すると、あれだけのニュースになるのです。



さて、そうは言っても、やはりその制限は、その政党に所属している個人に留めるべきかと。 親や兄弟、そして子どもと言っても、別の個人なのですから。

夫婦や兄弟、そして親子でも信じるものが違うことは往々にしてあることです。

過去には、田中夫妻や、鳩山兄弟、石原親子のように、国会議員同士でも異なる政党に所属することがあります。 前回の都知事選でも小泉元首相が、自身の古巣であり、息子が所属している政党が推薦する候補と別の候補を二人三脚で応援していました。

そして、最近ではこんな画像も話題に。

昨日はこんな人たちとも写真を撮ったり、握手をしてみました。

安倍昭恵さん(@akieabe)が投稿した写真 -

昨日はこんな人たちとも写真を撮ったり、握手をしてみました。
 - ファーストレディご本人のInstagramより
ぼくはまだ独身ですが、それでなくとも、親戚や家族(親や兄弟)にも少なからず負担をかける仕事です。

そして、これからどんな人と結婚し、どんなクソ生意気な子どもが育つのかわかりませんが、ぼくの仕事のせいで、子どもの自由な意思を尊重できなくなるようには、なりたくないのです。

あ、ぼく無所属ですが。

では!