縁あって大阪に、選挙手伝いに行ってきました。

僕は今も無所属ですが、4月の選挙では学生時代からの友人・音喜多駿(東京都議)のつながりで、「日本を元気にする会(元気会)」から推薦をいただきました。 その元気会が、今回の大阪W選挙(府知事選&大阪市長選)で、支持を表明し、その縁でお手伝いに。
ダブル選で大阪維新支持=元気(時事通信) - Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151112-00000103-jij-pol
当日(11月18日)、朝10時に大阪・長堀橋駅近くの、大阪維新の会本部に集合。 残念ながら天気は雨。 新宿区議の伊藤陽平さん(彼は元気会所属)と待ち合わせて中へ。 
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なんと、僕らは運良く(?)橋下徹代表の街宣カー随行グループに。 はじめての生・橋本徹さんを見れる機会に、気持ち高まる僕ら・・・。

さて、その日の僕らの役割が何であったかというと、
  • 街宣カーを先回りし、「まもなく、橋本徹の演説が始まります!」という呼び込み(雨音に負けないよう大きな声で)
  • 街頭演説会場での、チラシ配り(雨粒からチラシを守りながら)
  • 交通整理(雨で視界不良の中、事故のないように)
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そんなわけで通算5回ほど、橋下さんの演説を通しで聞きました。 1回20分から30分ほど。 内容はだいたいどこでもそれほど変わらず、
  • 候補の「吉村洋文は僕よりも市長にふさわしい」。 なぜなら、僕よりイケメンで、優秀で、上品だからだ。
  • 僕が府知事・市長になる前、どれだけ「自民党・民主党・共産党」が無駄遣いをしてきたか。 その額累計1兆円。 返済には50年かかる。
  • 自分が市長になって4年間で、マニフェストの90%を実現した
  • 学力・体力ともに低順位であった大阪の子どもたちの順位を上げた。 それは、子ども向けの予算を大幅に増やしたから
  • 子ども向けの予算を確保するために、他の予算を削った。 その大きなものが大阪市の敬老パス
この敬老パスが、今回の選挙の肝のようで。
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敬老パスとは、70歳以上の方々が無料で、大阪市営のバス・地下鉄に乗り放題という大阪市独自・日本唯一のものでした。 しかし、橋下市長がこれを変更。 年間3000円+1乗車50円の負担を求める形に。 これにより、年間40億円の支出削減。

しかし、無料といってもパスの利用歴は記録され、それに基づきバス・地下鉄が大阪市に請求。 完全無料状態では、年間90億円の支出。 30万人が利用ということなので、高齢者一人あたり3万円。 高齢者増加で今後は120億円まで増える見込みであった。
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最大の相手候補は、この敬老パスを再び、無料化しようとしているということ。 わかりやすい話です。 (演説だと、元に戻すという感じであったが、相手候補公約を見ると、3000円は維持、50円を無償にして利用上限を設定、と主張)

この話に割いている時間が最も長かった。 外にいると、都構想の継続が争点なのかと思いきや、地元では全然ちがったりするのですね。



そして毎回、演説の終盤には、
  • TVや新聞は、維新優位な報道をしているが、そんなことない。 TVも新聞も僕をきらいだから、はめようとしている
  • 明日あさってから、きっと相手候補の敬老パス無償化のチラシがみなさんの手元に届く
  • 選挙運動って言っても大したことをしていない。 こうやってマイクやメガホンで演説したり、電話したり、チラシ配ったり、選挙運動とはそういうもの。
  • みなさんでもできる。 自民党・民主党・共産党の組織に勝つのは本当に大変。 だから最低30人に、伝えてほしい。
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こんな感じでした。

そしてすごいなぁと思ったのは、小さい子がいると最後、直接話しかける。 「おいくつですか」「雨の中ごめんね、ありがとう」「この子が中学行く頃には、おいしい給食が食べられるようになりますよ」



さて、ようやく本題。 なぜ、橋下さんは魅力的なのか。

ひとつめ。 誠実である。
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正確に言えば、誠実に「聞こえる」なのだけど、これはどういうことかというと、デメリットであったり、代わりに削減するものを伝えている。 子どもの予算を増やすために、敬老パスを削減しましたなど、いいことばかりを伝えるだけでない。 それによって、聞く人は考えるし、どちらがいいか選ぶきっかけになる。

そして、一歩引くところも。 「いろいろ強引なところもありました」「謝ります」などいう言葉も聞かれました。



ふたつめ。 闘っている。
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何と闘っているかというのは、難しい。 既得権益とか高齢者とか守旧派といえばわかりやすけど、そうじゃない。 しいて言えば「現状」と闘っている。 硬直した現状、このままだとどんどんわるくなる、時代に合わなくなってきている今を、少しでも変化させようとしていることを感じる。



みっつめ。 自分の考えを、自分の言葉で話している。
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はっきり言って、これがもう圧倒的。 今回の選挙に限らず、ほとんどの人の演説は、どこかで聞いた話や、誰かが言っていた話(多くは、所属政党の方針)であったり、誰かへの配慮や、見えない人への遠慮が透けて見えてしまうものですが、そういうのを全然感じない。

本当に、自分がやりたいこと、やったこと、自分の考えを、自分の言葉で話しているのがひしひしと感じる。 おそれを感じない、だから、何を言うのか、次にどんなことを言うのか、気になる。聞きたくなる。



最後に余談をいくつか。

まず、住民の反応がものすごくよい。平日日中、しかも雨なのに、街頭演説で50人~100人の人が集まる。
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そして「がんばってね」と声かけてくれる。 チラシも半分以上の人がもらってくれる。 僭越ながら、僕が豊橋駅で配ってるときは、よくて10人に1人です。 一番おどろいたのは、停車中の車から手を出して、チラシがほしいという合図まで。

これは、選挙を手伝う議員や関係者の方々は楽しいと思う。 こんなに好意的なのってありえない

そして警備体制。
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さすが国政政党の代表ともなると、警備を雇ってるのか、すごい!

と思ったら、大阪府警の方々でした。 街頭演説時には、無線らしきイヤホンを付けた黒服ネクタイの方々が10人ほどいました。 中には女性も。 聞くところによると、安倍首相と同等の警備体制ということ。 いやはや。

みんな!投票行こう!
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では!