ひとつ前の記事の続きです。
 - 小牧市の住民投票、なぜ6,003筆もの署名を得られたか。 - 愛知豊橋・長坂なおと のblog
 http://nagasakanaoto.blog.jp/151027.html
アゴラに記事を寄稿しました。
その中で、この部分をもう少し掘り下げていきたいと思います。
住民投票は、小牧市の市議会議員選挙と同時に行われていました。では、各市議候補は、大きな争点である図書館について、どう対応したのか。選挙公報を見ると、32人の候補のうち、新図書館についての言及があったのは5人、全員が反対。内訳は共産党が3名、無所属が2名、そして、全員が50億円(または42億円)という金額を明記しています。しかし、住民投票の結果とは逆に、無所属の2人は落選。この結果は非常に興味深いです。まず、32人中、言及がたった5人というのは、この住民投票が非常に機微なテーマであったということです。そして「反対」の姿勢を明確にしても、票に繋がっていない
こちらの5名は、選挙公報に記載した、つまり、積極的に反対を訴えたいという方々です。
これとは別に、選挙前に地元紙(中日新聞)が、住民投票への各候補の態度を聞いています。
10/4に市議選と同時に行われる住民投票について候補者にアンケート調査した結果は賛成13人、反対11人、その他8人でした。

 - 9/28中日新聞近郊版の記事「小牧市議選 図書館問題 候補者に聞く」
  http://blog.komaki.ikomai.net/article/426921902.html
11名の方が反対ということですが、住民投票にいたるほど、注目され賛否がわかれている案件について、なぜ姿勢を明確に(=公報への掲載など)しないのか、不思議です。



逆の立場になって考えてみました。

僕は小牧市の有権者。 今、僕の手元に2枚の投票用紙があります。
一枚は住民投票のもの。 もう一枚は市議会議員選挙のものです。

住民投票で、図書館計画についての賛否は示せます。
そして、次は市議会議員候補・・・

・・・あー、そうか。

住民投票で自分の意思が示せるなら、市議会議員はそれ以外のテーマで選ぶ。
なるほど。

そうだとしても、やはり住民投票の結果と、市議会議員選挙の結果のちがいには、もやもやするものがあるのだよなぁ。



そして、もうひとつの選挙。

小牧市では、今年2015年2月に市長選もありました。
結果は現職の再選(2期目)。
現職31,537票、次点14,977票。

CCC・TRC共同事業体の件は、前年2014年8月に公表されていた。
だから、図書館が本当に関心の高い争点で、かつ、反対が多いならば、この時点が覆えせるタイミングだった。
しかも、住民投票はこの時点で全く予定されていないから、本来なら最後のタイミング。

この市長選で、図書館がどれほど争点化されていたのか、わからない。
選挙公報では、現職は図書館についての記載なく、
1510128_01
次点候補は「見直し」という項目に入ってた。
1510128_02
でも、その他の主張と並列であり、大きな字ではない。

当時の状況を伺えるブログをご紹介
1月25日に告示された小牧市長選挙の選挙運動が出来るのも今日1日となりました。私は、じょうね幹也氏の個人演説会に、30日・31日と2日連続で参加いたしました。(略)

新聞報道では、今回の争点を「新図書館問題」のみに受け止められるような報道をしていますが、そうではありません。

 - リーダーの資質を見極める小牧市長選挙
裏を返せば、新聞報道では、もう明日あさってが投票日という段階でも、新図書館問題が争点という書きぶりであった様子。 それなのに、現職の勝ち。 うーん、なんでだろう。



このブログの方、住民投票の署名が提出された直後もこのように記しています。
仮に住民投票をしても、費用対効果、市債発行による将来の市民への負担増、CCC・TRC共同事業体依存のマイナス面等種々の課題があることを承知せず(知ろうとしないで)、「ユニークな図書館を建設して欲しい」、「小牧市にはスタバが1軒のないので早くスタバでコーヒーを飲みたい」、「評判の図書館が出来るのは市民の誇りだ」と思う市民の方が多いと判断いたしますので、白紙撤回が過半数を上回ることは無理だと思います。

 - 新小牧市図書館建設をめぐる署名活動の行方 
 http://miekozinew.seesaa.net/article/423815126.html
他の記事を拝見しても、ご自身の主義主張はありつつも、かなり冷静な分析をされる慧眼の様子。 そんな方が、6,003筆の署名を集めた、住民投票2ヶ月前のこの段階でも、「無理」と言うほどだったのでしょう。
(このブログは本当に参考になりました、ありがとうございます)

となると、2月の市長選から8ヶ月、署名提出からの2ヶ月で、状況が大きく変わったということ。
それでもやはり、市議選の結果と、住民投票の結果、今ひとつしっくり来ない。現職市議の落選は一人で、構成はほとんど変わっていない。  うーん。



やっぱ、ひとつのかなしいことだけど、市議会議員を選ぶとき、そこまで見られてないんだよな、きっと。 極端な場合、その候補の所属政党すら見られてないんじゃないかなとも感じる。

僕も選挙のときに言われたけど、どれだけの人が知っているか、会えるか、握手できるかが重要、というようなアドバイスを受けた。 だから一般的に、地域に顔が広い、長く住んでいる人が有利とされている。

やっぱそこにはジレンマもあり、今回のように、選挙はどこまで反映できるのかを考えさせれるときもある。
まぁ、きっとこれはずっと付き合っていかなきゃいけないテーマだろうし、常に自問自答していこう。

では。