本日、報道発表されたので、お伝えします。
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bjリーグとNBLという2つあった男子バスケットボールリーグが、紆余曲折を経て、統合されることになったのは記憶に新しいです。 そして、その改革のトップに「川淵チェアマン」で知られる、日本サッカー協会・元会長の川淵三郎さんが就任されたことも。



そんな流れのまっただ中にいる地元、「浜松・東三河フェニックス」ですが、なんと新リーグよりホームアリーナが豊橋の総合体育館に決まったようで、これには驚きました。

フェニックスはホームゲームの多くを浜松アリーナで行っており、報道でも「浜松」と略されるので、順当に考えれば、ホームアリーナは浜松でしょう。 次点では、豊川。 活動(練習)拠点でもあり、前身がOSGフェニックスであったように、現在もメインスポンサーであるOSGの本社があります。

だから、拠点が豊橋になったというのは、本当に、寝耳に水というか、瓢箪から駒というか。 そして、興味深いのは、記載のあるホームアリーナの条件。
  • 1チームに1か所であること。
  • ホームゲームの8割(24試合)を開催すること。
  • 観客を5,000人以上収容できること。  ※新リーグ移行3年目からでも可
現在、bjリーグは、週末(金&土または土&日)で試合を組んでいるので、これに倣うなら、24試合=12週末=約3ヶ月分、豊橋で試合が行われます。  

昨シーズン平均2,186人の動員ということなので、少なく見積もって、相手チーム応援の500人が、豊橋にいらっしゃるということですね。 そして、宿泊の可能性も高い。 これはチャンス。
【ターキッシュ エアラインズ 2014-2015シーズン 1試合平均観客数】

1 沖縄 3241人(31試合)
2 秋田 2673人(31試合)
3 新潟 2569人(28試合)
4 浜松 2186人(28試合)
5 仙台 2122人(28試合)

 - ターキッシュ エアラインズ bjリーグ観客数(5月24日時点) - プロバスケットボール bjリーグ公式ブログhttp://bjleague.livedoor.biz/archives/51988417.html 
ちなみにトップの沖縄(琉球キングス)は、プロスポーツチームの好事例とされるくらい地域密着・ファンづくりがうまいです。
キングスの場合は、エンターテイメントとして楽しんでいただくことを大切にしているので、試合中の演出についてもこだわっています。そこはNBAを手本にしている所以だと思いますが、例えば試合開始前に会場の電気を全て消して、音楽と照明を使って選手紹介を行います。
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体育館の照明はほとんど水銀灯なので、一回消すと次に点けたとき、明るくなるのに時間がかかるんです。なので運営効率など考えると本当は明るいままやりたいのですが、暗い中からスポットライトに照らされた選手たちが入場してくるのは、NBAの入場演出のようで、誰が見てもカッコイイことだから、これはやろうと決めました。極端なことをいうと、あの演出を見たいがためにキングスの会場来る方もたくさんいらっしゃいます。

 - 琉球ゴールデンキングス、強さの秘密はエンターテイメント演出のおかげ? | ライフネットジャーナル オンライン http://media.lifenet-seimei.co.jp/2014/12/02/1591/
もちろん、基地の影響によるアメリカ的文化から来るバスケットボールの親和性もあると思います。 僕は前前職で、よく沖縄に行っていたのですが、TVCMやら街中のフラッグやらポスターやら、沖縄におけるキングスの存在感には、とても驚きました。



2位の秋田は意外性があります、能代工業の影響でしょうか。 能代工業といえば、僕ら世代には熱いスラムダンクの王者・山王工業のモデルと言われる高校。 そして日本唯一のNBA選手であった田臥勇太さんの母校でもあります。 少なくとも、秋田の能代市はかなりバスケに熱いようです。
能代市民の多くがバスケ部のファンだった。ほとんど交通量のない交差点だったとしても、信号無視をするバスケ部員がいると、すぐさま学校に連絡が来た。「強いのは当たり前。部員は人としても立派であってほしい」。その期待を背負うことが、能代工業のバスケット部員になるということだった。

代々語り継がれる都市伝説があるという。

「(加藤)三彦先生も能代のOBなんですが、先生が高校生だったころ、全国大会で負けた後、店に行くと商品を売ってくれなかったそうです。『買い物をする暇があるなら練習しろ』と。反対に、僕たちが全国大会を連覇しているとき、食堂でラーメンを頼んだら、一緒にカツカレーが出てきたりしました。『これも食べな』って。いち高校のバスケ部に、これほど興味を持ってもらえる町なんて、能代以外、全国のどこにもにないだろうなって。町全体が能代工業バスケ部を応援してくれていた。なんて素晴らしい環境だって思いながら、3年間を過ごしましたね」


そして、新潟。 ここも地域スポーツクラブでは有名です。

「アルビレックス」といえば、Jリーグのチームとして有名ですが、この「アルビレックス」名で、バスケだけでなく、女子サッカー(なでしこリーグ)、プロ野球チーム(ベースボール・チャレンジ・リーグ)、スキー&スノボ、モータースポーツ、ランニングクラブ、そして、チアリーダーズも。 それだけでなく、「アルビレックス新潟」名で、シンガポールやスペイン、カンボジアのプロサッカーリーグに海外進出までしている超やり手。
 - https://ja.wikipedia.org/wiki/アルビレックス新潟の関連組織一覧
サッカーチームが、バスケや野球チームまで経営しているとなると、違和感がある方がいらっしゃるかもしれません。 しかし実は、この姿はJリーグが設立初期に川淵チェアマン(当時)掲げた、「地域におけるサッカーを核としたスポーツ文化の確立」を、体現しているものなのです。
Jリーグ百年構想(ジェイリーグひゃくねんこうそう)は、Jリーグが提唱および推進する、地域におけるサッカーを核としたスポーツ文化の確立を目指す計画のことである。(略)

「緑の芝生に覆われたスポーツ施設や広場を作る」、「サッカーを核に様々なスポーツクラブを多角的に運営し、アスリートから生涯学習にいたるまであなたが今やりたいスポーツを楽しめる環境作りを目指す」、「スポーツを通して様々な世代の人たちが触れ合える場を提供する」ことを目的としている。具体的には、芝生広場として一部の小学校や地域のグラウンドで天然芝の運動場を建設・整備すること。また、スポーツクラブの多角経営やスクールを実施している。
 - https://ja.wikipedia.org/wiki/Jリーグ百年構想


さて、ようやく話を戻して、浜松・東三河フェニックス。

正直に申し上げて、私もまだ、フェニックスに愛着を抱けていません。 原因は結構明確で、10年地元を離れ、Uターンしてきたらいつの間にかできていた、子どものときにはなかったものだからでしょう。 帰ってきたとき、「フェニックス?何それ?」という感じでした。 それに「浜松・東三河フェニックス」だし。とは言え、こうなった以上、そんなことも言ってられません、これは大チャンスです。

フェニックスが豊橋を選んでくれたというのは、とても光栄なことです。 あの、豊橋市総合体育館ですよ。 あそこでは、5000席に対応できないと思うので、改修も必要になってくるでしょう。 もしかしたら、「〇〇アリーナ」とか「(スポンサー名)スタジアム」とか、名前も変わるのかもしれません。

過去にもブログで触れているように、映画ドラマのロケのエキストラや、マラソン大会でのボランティアとか、豊橋って核やきっかけがあれば結構、団結力がある地域なんじゃないかと思っています。 もしかしたら、フェニックスが豊橋を選んだのも、施設ではなく、豊橋のそういう人柄を見ていたのかもしれません。

どこで見たか忘れましたが、プロスポーツチームの運営について、どなたかのこんな言葉が印象に残っています。
建物はできた瞬間が最も価値が高く、そこからドンドン下がっていく。 一方、プロスポーツチームは、時間が経つほどファンが増え、ドンドン価値が上がっていく。 だから、おもしろい。
僕は、今回のこの件は、めちゃめちゃ豊橋市民が試されてるんじゃないか、って勝手に思っています。

まだ全然、妙案も何もありませんが、先のキングスや秋田・新潟、そして他の好事例などからも学びながら、10年後、「やっぱあのとき豊橋を選んでよかった」と、フェニックスが思うような、そういうふうにしたいなぁ、と思うのです。

まずは思いつき、フェニックス繋がりということで、堀江貴文さん、ご助力いただけたりしないかしら。


我が闘争 (幻冬舎単行本)
堀江貴文
幻冬舎
2015-01-13

では!