先に書いておきますが、おときた駿と私は10年近い友人です。

まずは彼のブログ記事2つを読んでください。
僕の正直な感想は、「よく書いたわー」
細かな表現はさておき、大筋において僕も同じことを考え、思っていました。

この記事を読み、勝手に彼の本音を斟酌するならば、
怒れ、もっと怒れ。 そして次の選挙までその気持ちを忘れるな
でしょうか。 でなければ、
「国民の声を軽視するとは何事だ」
「政治家としての資質がまったくない」
「最低」
といった批判をいただくのをわかった上で、こんな記事を書く意味がない。 ただ、怒りや批判を向ける先は彼じゃないよ、と僕は思います。 まあ彼は、怒りの矛先が自分に向いてもいいから怒ってほしいと思って書いたでしょうが。

心配になって、彼に対する反応(コメント、シェア、リプライ等)をひと通り読んだのですが、そうは言っても、共感・支持する意見が多く、あぁちゃんと彼の伝えたいことは伝わっているみたいだ、とひと安心しました。



さて、
どれだけの大勢の人が一時的に国会を取り囲もうが、
政権批判をする情報がSNS上で拡散されようが、(政府・与党の)議員たちは「怖くない」んです。
だって半年もすれば忘れて、次の選挙には何も影響がないんですもの。
まあ実際、怖くないでしょう。 半年もすれば忘れて、というのもありますが、そもそも政権批判したり、SNSで拡散してる人たちって、前回、政府・与党の議員に入れた人たちじゃないですよね。 だったら全然怖くないです。 何か色んなプラカードがたくさん出ていましたが、もし僕がプラカード作るならこれ。
私は前回〇〇党に入れましたが、次は入れません。
これが一番効きます。



おときたへの批判を見ると、「一過性のデモ」「一過性のお祭り」という言葉に引っかかってる人が多く、まあ、彼もわざわざその言葉に「」付けたり、太字にしてたくらいなので、思惑通りなのでしょうが、裏を返せば、このデモが半年以上(というか選挙まで)ずっと続いたら、それは怖いだろう。

とは言え、そんなに長くデモするのも大変だし、ましてや、国会前にデモに行けるなんて、地理的に恵まれている一部の方々でしょうから、僕が考える、デモより効く&デモより簡単なアクションを3つお伝えします。



ひとつめ。
前回の選挙で、政府・与党(の議員)に投票していそうな人に電話して話をする。 目標10人。 若い人ならば、まずは自分の両親やおじいちゃんおばあちゃん、親戚がよいでしょう。続いて仲のよい友人とか。 もし両親すら気持ちを変えられないとしたら、もっとちゃんと人に説明できるようにした方がよいと思います。

ふたつめ。
今の気持ちを忘れないように、待ち受けやパスワードなど自分が日常的に接するところに「次は〇〇党には入れない」という言葉を出しておく。 できれば、かばんや携帯の裏なんかに、シールで貼ってあると、日常的に他の人たちにもアピールできてよいと思います。

みっつめ。
これはちょっとシステム的にがんばる人がいないといけないのだけど。 2013年の参議院選で、「みんなで選挙に行こう」とツイッターで予約投稿できるサイトができました。「FIRST STEP」というキャンペーンです。
これと同じように、「私は〇〇党に入れません」という投稿を選挙が近づいたら自分宛にリプライして、思い出させてくれるキャンペーンとかね。 とは言え、ツイッターでは広がりがないので、できれば、電話でそういうサービスあればなー。「私は絶対〇〇党に入れない」と録音して、選挙が近づいたらいきなり電話かかってきて、その録画した自分の音声が流れるとか。 孫の声でかかってきたら、最強です。



ぼく、一昨日のブログでデモのことを書きましたが、そこでこんな引用しました。
その報道を見て、それぞれの議員の地元選挙区でも、支持者から「お前はどういう考えなんだ」という突き上げが出てくる。

 - 「どうせ一過性さ」とタカをくくっていた政治家たちに、ボディブローのように効いて行ったデモ。
 http://nagasakanaoto.blog.jp/150714.html
結局、効いたとは言え、それは選挙に響きそうだという感覚があったから。

僕は、理想の政治というのは、空気みたいなものだと思っています。 常日頃から「政治に関心を」というのは、何のための代表民主制なんだと。 もちろん、好きで関心持っている人はいいのだけど、そうでない人は、普段は政治のことなんて気にせずに、日常生活を送れるような政治をすることが、為政者の役割だと思っています。

だから逆に、選挙のときくらいは、関心持っほしい。 もちろん、普段から関心ないと、なかなか選挙のときだけ、となりにくいのはわかっているのだけど、もっとたくさんの人がちゃんと考えて行動していたら、今回のようなことにはならなかったんじゃないかなぁ、と。

では。


<追記> 自分たちでもそう言ってますね。
首相に近い参院議員の一人は「消費税や年金と違い、国民生活にすぐに直接の影響がない。法案が成立すれば国民は忘れる」と言い切る。