本日は、豊橋市の総合計画についての2回目の市民会議がありました。 
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事前に送られてきたがっつり資料。



資料も議事録も、後日、全て公開されると思いますので、特に包み隠すこともないので書きます。

とある委員が、こちらの資料につっこみを入れました。
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勝手な解釈も加えると、「この新しく始めたビッグデータ分析で何がわかったのか(いや、何も新しい知見がない)。 無駄じゃないのか。 いくらかかったのか。」

ちなみにざくっとこんな感じの資料。
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調査をされたのは、三菱UFJリサーチ&コンサルティング様。 丁寧に、ご担当者まで会議にご同席くださっていました。 一応、中間報告ということです。

わかる!!!わかるぞおおおおお!!!!

僕も前職で多少リサーチ業務をかじっていましたので、この資料だけで、一時間は楽しめます、話せます。 つっこみどころも満載です。

でもそれって後出しジャンケンな面もあります。 この手の(定性)調査はやってみないと、どんな結果が出るかわかりません。 事前に9はわかった上(予想できる上)で、1の取りこぼしがないか、その1が新しい発見なんじゃないか確認するための、抑えの調査です。 だから、この手の調査に「やっぱ、新しい知見はなかったじゃないか、無駄だ」というのは、結果論でもあります。

もちろん、質問の仕方や、分析の仕方で、その「1」がより見つけやすくすることはできるので、そこが調査者の腕でもあるかと。 例えば、既知の情報である「9」の可能性が大きい多数意見でなく、未知の情報でありそうな少数意見をちゃんと追うなど。

まあ、その点を差し引いても、まだ突っ込みどころありますが、本筋からずれるのでやめておきます。



以前、毎日フォーラムでもこう記しました。
新しいことに失敗はつきものです。むしろ失敗に、いかに臨機応変に対応していくかが重要です。しかし、行政の計画ではいつも失敗はゼロ見積もり。状況に合わせず、突き進んで行きます。行政組織には、失敗についての検証・自省機能がありません。地方創生について「まち・ひと・しごと創生本部」が、過去の失敗事例について集めようとすると、全省庁から「ゼロ」という回答だった、という笑えない話も出てきています。(略)

しかし、これほど意固地に失敗を認めないのは、失敗を許容しない私たちにもその一因があります。失敗しない誰にでもできることだけやって他と同じようにゆるゆると衰退していくか、失敗可能性も受け入れ新しいことに挑戦するか。

 - ◇行政と市民 「与える−与えられる」関係から脱皮を 長坂尚登 - 毎日新聞 http://mainichi.jp/feature/news/20150204org00m010050000c.html
察するに、この新しい調査をするにあたり、「こんなのやる必要があるのか」という上司を説得したり、「ビッグデータって何?」という人に丁寧に解説したりと、いろいろな苦労があったと思います。 やってみた結果、新しい知見は得られないかもしれない。 それでも、まだ中間報告ということもあるので、

「まず、新しいことに挑戦した、ということに価値があると思います。 だから、是非、新たな知見が得られるように、もうちょっとがんばってみてください」

とエールを送ってきました。



とは言え、「ビッグデータ分析」やるにしても、もうちょっとやりようがあったと思います。 前出の毎日フォーラム記事で、こんなことも書きました。
新しいことを始めるには、外部の、特にプロフェッショナルの知見が欠かせませんが、行政は、外の知見を取り入れるのが下手です。私が、何か新しいことを始めるとき、自分で頭を抱えずに、まず詳しい人に聞きます。これが当たり前と思っていたのですが、なぜか行政組織は内製で済ませたがります。「電話でちょっと聞く」ということにもおっくうです。
例えば豊橋出身者とかで、もっとレベルの高いコンサルやリサーチャー、データアナリスト、きっといると思います。 そういう方々に力をお借りして、「提案されたこの調査設計どう思う?」って、事前にちょっと聞いてみるだけで、もっと質の高い調査ができたのでないかと思います。 (僕に聞いてくれたってよかったのに・・・) たぶん、そういう風に思っている、豊橋OBOGってたくさんいると思うんですよねー。



話戻って、市役所に限らず、豊橋では挑戦する人を応援する地域にしたいと思っています。

これは、岐阜の秋元さんの影響を強く受けていて、僕は、
日本で最もチャレンジにやさしいまち・岐阜へ!
 - http://www.b-support.net/member/prof-g-net.htm
という岐阜のG-netの理念が大好きです。

上記のリンクは、いかに秋元さんが当初からそうおっしゃているかわかるように、敢えて、ちょっと古いものを張りました。 そしてこちらは比較的最近の秋元さんのブログ。
挑戦を応援する社会は、失敗尊重社会であるべきだ。

地域を元気にしていくために、チャレンジをしていくひとをどう増やすかが、大事だと思うのです。
で、チャレンジを応援する社会とは、裏返せば失敗を尊重する社会だと思うのです。
リスクを取ってチャレンジをして成功するならそれはそれで良いこと。でも、それで失敗をした人がめちゃくちゃ非難されたりっておかしな話。リスクを取らず安全なところにいる人が「そら、みたことか」「だから、ダメなんだ」といっていて、そのほうが得をするなんておかしな話。
だからこそ、失敗を尊重する社会であるべきだと思うのです。

 - 挑戦を応援する社会は、失敗尊重社会であるべきだ。 - 秋元祥治(岐阜・G-net・OKa-Biz)の活動日記 http://akimotoshoji.blog.jp/archives/51443848.html
だから、僕が自身のブログトップで、
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「失敗ええじゃないか」と掲げているのは、そういう気持ちを込めてなのでございます。



最後に、「この新しく始めたビッグデータ分析で何がわかったのか」とおっしゃった委員を、まるで僕が否定しているように見えるかもしれないので、補足。

この方は、他に「どんな政策分野についても、いかに子どもを増やすかという共通テーマを掲げてそれを目指した方がいい」「何をやめるか、削減するかの検討も大切」など、とても共感できる意見が多く、むしろ、今夜ご発言された委員の中では、最も気が合うのではないかと、密かに思っております。

では!


<関連記事など>
 - 豊橋市の市民会議委員になりました。 http://nagasakanaoto.blog.jp/141124.html
 - シティプロモーションは細部に宿る。 http://nagasakanaoto.blog.jp/141222.html

・市民会議の議事録・資料は、こちらで公開されます。
 - 第5次豊橋市総合計画後期基本計画策定市民会議/豊橋市 http://www.city.toyohashi.lg.jp/16845.htm