投票率のデータを探していたら、おもしろい切り口のものを発見。
各都道府県から標準的な投票率を示している1市1区1町1村を抽出(区が存在しない県は市を2か所、村が存在しない県は町を2か所抽出)した。
 
 - 第46回衆議院議員総選挙における年齢別投票率 |公益財団法人 明るい選挙推進協会 http://www.akaruisenkyo.or.jp/070various/071syugi/696/
一般的に、区部⇒市部⇒町部⇒村部の順に、都会⇒田舎。 この区市町村ごとのまとまりで、年代別の投票率が出ています。 グラフ化してみました。
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町村の投票率高っ! 特に村の20代。



同じような傾向が、都道府県別でも言えるんじゃないかな。
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うーん、特に傾向を感じられない。
一応、投票率(%)と人口(有権者数)で、散布図もつくってみた。
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やっぱ都道府県レベルの人口規模は関係なさそう。



ところで、先ほどの日本地図は、「新・都道府県別統計とランキングで見る県民性」というサイトからですが、このサイトでは、関係の強い(相関係数の大きい)他のランキング一覧で出てくるのがおもしろく、僕の好きなサイトです。

こちらは、先ほどの2012年の衆院選投票率と、相関が大きい他のランキング。
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投票率の高い高齢者が多いところほど、全体の投票率も高くなるのは当たり前なので、明らかに関連が強そうな、高齢者関連(病気・死亡・介護など)や、選挙関連を除く上位は・・・
  • 寺院数  [ 2009年第一位 滋賀県 ]
  • 小学生地域行事参加率  [ 2014年第一位 長野県 ]
  • 中学生地域行事参加率  [ 2014年第一位 静岡県 ]
  • 派遣切り  [ 2009年第一位 愛知県 ]
  • 博物館数  [ 2008年第一位 長野県 ]
  • ガソリン価格  [ 2012年第一位 長崎県 ]
  • 図書館数 [ 2008年第一位 山梨県 ]
  • 夫婦数  [ 2010年第一位 山形県 ]
  • 三世代世帯人数  [ 2010年第一位 山形県 ]
  • 持ち家住宅述べ床面積  [ 2008年第一位 富山県 ]
  • 日本酒消費量  [ 2009年第一位 新潟県 ]
関係ありそうなものから、たまたまそうなものまで。



そこで、2013年の参院選、2014年の衆院選についても見てみる。
2013年がこちら。
  • 博物館数  [ 2008年第一位 長野県 ]
  • 小学生地域行事参加率  [ 2014年第一位 長野県 ]
  • 派遣切り  [ 2009年第一位 愛知県 ]
  • 伊藤さん人数  [ 2014年第一位 秋田県 ]
  • 日本酒消費量  [ 2009年第一位 新潟県 ]
  • JUSCO店舗数  [ 2010年第一位 三重県 ]
  • 三世代世帯人数  [ 2010年第一位 山形県 ]
  • 寺院数  [ 2009年第一位 滋賀県 ]
  • 中学男子バスケットボール部員数  [ 2010年第一位 鳥取県 ]
  • 宿泊施設数  [ 2012年第一位 山梨県 ]

そして、2014年。
  • 伊藤さん人数 [ 2014年第一位 秋田県 ]
  • 派遣切り [ 2009年第一位 愛知県 ]
  • ぶどう生産量 [ 2009年第一位 山梨県 ]
  • 中学生地域行事参加率 [ 2014年第一位 静岡県 ]
  • ぶどう消費量 [ 2010年第一位 山梨県 ]
  • 園芸用品購入量 [ 2012年第一位 三重県 ]
  • イオン店舗数 [ 2013年第一位 三重県 ]
  • パスタ・スパゲッティ消費量 [ 2008年第一位 埼玉県 ]
  • 中学女子バレーボール部員数 [ 2010年第一位 島根県 ]
  • 小林さん人数 [ 2014年第一位 長野県 ]
  • 桃生産量 [ 2009年第一位 山梨県 ]
伊藤さん人数とか、ぶどう生産量とか、投票率と、一見関係なさそうなのが出てきて笑えます。



この3年分で、一回でも重複しているものがこちら。
  • 寺院数 [ 2009年第一位 滋賀県 ]
  • 小学生地域行事参加率 [ 2014年第一位 長野県 ]
  • 中学生地域行事参加率 [ 2014年第一位 静岡県 ]
  • 派遣切り [ 2009年第一位 愛知県 ]
  • 博物館数 [ 2008年第一位 長野県 ]
  • 三世代世帯人数 [ 2010年第一位 山形県 ]
  • 日本酒消費量 [ 2009年第一位 新潟県 ]
  • 伊藤さん人数 [ 2014年第一位 秋田県 ]
おお、なんか町村っぽくなってきた。 お寺とか、地域行事とか、三世代世帯とか。 そして、なぜかしぶとい伊藤さん・・・



同様のことを、負の相関(投票率が高い地域ほど、数字が低くなるもの)で、やってみると、
  • 核家族率 [ 2010年第一位 東京都 ]
  • 甲子園通算勝率 [ 2014年第一位 神奈川県 ]
  • 生活保護受給世帯 [ 2011年第一位 大阪府 ]
  • 少年犯罪 [ 2010年第一位 高知県 ]
く、暗い・・・でも、核家族率など、先ほどの三世代世帯人数と相反するランキングが出てくるのは説得力が増す。 そして、なぜか甲子園通算勝率。 

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というわけで、投票率の高さは、三世代世帯などお年寄りとの接触頻度や、お寺や行事など、地域活動への関わりの強さと、なんとなく深い関連がありそうです。

あと、伊藤さん。

では!


<参考>
 - 第46回総選挙における都道府県別投票率 |公益財団法人 明るい選挙推進協会 http://www.akaruisenkyo.or.jp/070various/071syugi/700/

新・都道府県別統計とランキングで見る県民性 [とどラン]
 - 2012年衆議院比例代表:投票率 [ 2012年第一位 島根県 ] http://todo-ran.com/t/kiji/15154
 - 2012年衆議院比例代表:投票率の相関記事 http://todo-ran.com/t/soukan/15154
 - 2013年参議院比例代表:投票率の相関記事 http://todo-ran.com/t/soukan/15777
 - 2014年衆議院比例代表:投票率の相関記事 http://todo-ran.com/t/soukan/18463