とうとう僕も日経新聞デビューです。(残念ながらろくろは回せず)141115日経A4
中部ひと模様
豊橋を伝える「窓」に 地元に戻り拠点づくり - 地域活性化伝道師 長坂尚登さん(31)

 JR豊橋駅から東に約700メートル。呉服店や紳士服店が並ぶ昔ながらの花園商店街に足を踏み入れると、温かみのある木や畳を使いレトロな雰囲気を醸し出すスペースが現れる。昨年オープンした多目的交流空間「花園ベース・HANACOYA(ハナコヤ)」。夜には若者らが集い、街おこしのイベントについて意見を交わす。本を持ち寄り、貸し出す「LINKRARY(リンクラリー)」も開設。「人々が出会う場所。いろんな人の価値観が出合い、豊橋を元気にする拠点になってほしい」と願う。

 小中高はすべて豊橋市内の公立学校に通った。近くに大型スーパーがあり、買い物に不自由はない。自宅の前には映画館という環境で育った。「住みやすくて、教育環境も充実している豊橋の魅力が東京の人に理解されていない」。故郷を離れて、東京大学に入学後、そんな思いを抱くようになってきた。大学4年時の学園祭では、両手で抱える竹筒から炎を噴き上げる豊橋発祥の「手筒花火」を披露。「振り返れば、この頃から豊橋を元気にする活動に興味を持ち始めていた」と思う。

 東京のコンサルティング会社では、沖縄県の久米島の観光支援などを手掛けた。食物アレルギーを持つ親子向けの旅行などを企画した。「いかに消費者の本当のニーズを聞き出せるかが、地域活性化にも重要と分かった」。そのときの経験が今もいきている。

 2011年10月、コンサルタント会社を退社。自然と足は故郷に向かった。経験や地元を思う情熱が評価された。愛知県の委嘱を受け、豊橋の中心市街地の活性化を担う「商店街マネージャー」に12年4月に就任した。自分の足で集めた市内のイベント情報を紹介するホームページや、市民869人にお薦めの店を聞き取り、マップを作成したり-。ハナコヤ以外にも「予算や権限がなくても、できることを実行してきた」と振り返る。

 こうした働きが評価され、13年4月には、活性化に向け意欲的に取り組む地域に対し、助言をする「地域活性化伝道師」に内閣府から任命された。伝道師は全国に300人超のまちおこしのスペシャリスト。「自分の活動が認められた」と喜ぶ。

 長野県小布施町や島根県海士町などまちおこしの "ライバル" の視察にも出かけ、アイデアを練る日々。 高齢化に直面する地域は多く、地方の活性化に加え、人口減対策は待ったなしだ。「自分が豊橋の『窓』になり、おもしろい人が日本一集まる街にしたい」。スペシャリストの誇りを胸にこれからも挑戦し続けるつもりだ。

プロフィル - ブログでイベント報告
 1983年、愛知県豊橋市生まれ。県立時習館高校を経て、2002年、東京大学(理科2類)に入学。人間の行動のメカニズムを究明する研究に打ち込んだ。東大大学院を1年で退学、コンサルティング会社に入社した。
 リンクラリー設立に関わった大場駿一さん(27)は「現実的な視点で問題の解決策を提示してくれる」と信頼を寄せる。
 趣味はブログで、自称「ブロガー」。社会の出来事やイベントの報告など、頻繁に更新する。

文 佐藤俊簡
写真 小園雅之
素敵な写真に、愛のある文章、佐藤さん・小園さん、ありがとうございます!
それに、取材対応してくれた、リンクラリーの大場館長も。

早速、名古屋にいらっしゃる別の記者の方から、こんなメールいただきました。
ご無沙汰してます。
土曜日の日経夕刊でご雄姿、拝見しました。

「豊橋伝える『窓』」って、いい表現ですね。
ご自身が主役でなく、あくまで主役は街であり、そこに住む人だ、
という長坂さんの姿勢が感じられ、COOLです。

豊橋は、名古屋からちょっと遠くて日常的には足を運びにくいのですが、
また面白い話あったら教えてください。
ますますのご活躍を!
さすが日経新聞!
というか、いつもだいたい三河版や東三河版だから、名古屋まで届いてないことが多いのですが。



さて、この「窓」というの、先日東京でお話させてもらったときに、主催者のたかちゃん(井上貴至)と相談しながら出てきたものです。 講演テーマで悩んでいるとき、「なんか地域のミツバチみたいながほしいです」と促され考えたのですが、こうしてみるとなかなかキャッチーでいいですね。 いっしょに考えてくれたたかちゃんありがとう!!

- 地域づくりは楽しい~幸夢員・井上貴至の元気がでるブログ~
 - これから何かをやろうとする人へお薦めの「ひとりテレフォンショッキング」
 - 第52回地域力おっはークラブは、豊橋の商店街マネージャー長坂尚登さん
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/tag/長坂尚登

この「窓」、実は、記事のような "内から外" もそうですが、それ以上に "外から内" を意識した言葉なんですが、それはまたどこかでお話する機会に。



それにしても、こうして白黒で見ると改めて、
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似ている・・・

では!