ふとした会話で気づいたのですが、「文化」って便利な言葉。 辞書で調べると、
1 人間の生活様式の全体。人類がみずからの手で築き上げてきた有形・無形の成果の総体。それぞれの民族・地域・社会に固有の文化があり、学習によって伝習されるとともに、相互の交流によって発展してきた。カルチュア。「日本の―」「東西の―の交流」
2 1のうち、特に、哲学・芸術・科学・宗教などの精神的活動、およびその所産。物質的所産は文明とよび、文化と区別される。
3 世の中が開けて生活内容が高まること。文明開化。多く他の語の上に付いて、便利・モダン・新式などの意を表す。「―住宅」

ぶんか【文化】の意味 - 国語辞書 - goo辞書 http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/197166/m0u/
僕が指しているのは、2つ目の意味。 だいたい「高尚な文化」「ハイカルチャー」という意図で使われるとき。 こういう言葉って、人から言われるべきもので、自ら言う言葉じゃない。 でも自ら言うときがある。 具体的に言えば、

「〇〇は文化だ(だから保護しろ)」
「〇〇は文化だ(だから補助金を)」

といった文脈。 「文化」って、「平和(のため)」「環境(のため)」と同じくらい、否定できない最強の言葉。



文化、と評価されるものの中には、その成り立ちが「大衆文化」や「サブカルチャー(サブは「下」という意味だから、文化の下)」と言われ、当時、低く見られていたものも少なくない。 例えば、歌舞伎や落語、海外ならジャズとか。 現在過渡期なのが、漫画かな。 すごくざっくり言うと、子どもが「やりたい」「見たい」と言ったときに、親が「ダメ!」というのは「文化」でなく、親が「いいね!」というのが「文化」。 この例だと、本は文化だけど、漫画は文化ではない。 でも手塚治虫は文化、みたいな。

そして、自ら文化と言い始めたらオワコン、をメディアを例に考えてみる。
  • 活字文化 ⇒ よく聞くなー
  • 図書文化/本文化 ⇒ 最近よく聞く気がする
  • 読書文化 ⇒ 聞くなー
  • 新聞文化 ⇒ 聞きそうで余り聞かないかも
  • 映画文化 ⇒ よく聞く
  • 雑誌文化 ⇒ これは最近よく聞く
  • ラジオ文化 ⇒ これも最近よく聞く気が
  • 漫画文化 ⇒ まだ余り聞かない
  • テレビ文化 ⇒ 聞き始めた気がしなくもない
  • インターネット文化 ⇒ 違う意味、現実世界との対比みたいな意味で聞く
  • 携帯文化 ⇒ 違う意味、「若者文化」みたいな意味で聞くかも
  • スマホ文化 ⇒ 聞かない
  • 電子書籍文化 ⇒ 聞かない
右側は、もちろん僕の主観ですが、いかがでしょう?



で、気をつけた方がいいな、と思うのは、ある物事について、その当事者・関係者が、「〇〇は文化だ」と言うのを聞いたら、危険信号。 それは、「文化」という言葉に頼らないと、その物事が存在意義を保てなくなりつつあるから。

以上、文化不毛の地・豊橋の、更に文化不毛な郊外っ子のたわ言でした。

では!