地方議員トップブロガー・音喜多駿、古参ウォッチャーの私です。 先日、彼がこんなブログ記事をアップしていました。
ある政治家が500万円、持っています。
これをそのまま使ってもいいのですが、自分の政治団体に寄付します。
でも、政治団体の口座は自分のものですから、お金は自由に使えます。

政治家は車を買ったり、海外旅行に出かけたりして500万円を使いました。
ところが、今の制度では、政治団体には5万円以下の支出の報告義務はないので、
「すべて5万円以下の政治活動で使い切った」として、収支報告書を提出しました。

すると不思議なことに、税務署から150万円のお金が翌年還ってきました!(゜д゜)ウマー
 
こんなのアリ?!政治家が、自分の団体に寄付して税金を取り戻すカラクリ|東京都議会議員 おときた駿公式ブログ http://otokitashun.com/blog/togikai/4102/
この例えにおける、「車を買ったり、海外旅行に出かけたりして」という使い道はさておきます。 一方、過去にこんな記述も。
9月からフルタイムの秘書などを雇う予定なので
人件費がオンされます。となると、

【今後の仮プラン】

手取り:80万超

人件費:約15万
事務所関連費用:約8万
実家に(略):5万
明日への貯金:15万

残額:37万円

人件費、事務所関連費用は政務活動費で按分した後の自己負担分で計上

手取り80万超、手元に残るのは○○万?!議員の給与公開第二弾|東京都議会議員 おときた駿公式ブログ http://otokitashun.com/blog/togikai/1502/
この「秘書」が、僕の友人でもあるという私情もあるのですが、税引き後の手取り(上記では80万超)から、人件費を出す(出さざるを得ない)って、ちょっと不健全じゃないか、と思うわけです。 だって、それじゃあ、お小遣いといっしょじゃん。

おときた自身も過去に言っているように、議員報酬は(政務活動費と併せて)、売上的な扱いをされてもいいんじゃないのかと。
公開している通り、都議会議員の報酬は年収1700万弱です。
額面だけ見れば、非常に高額に思えるでしょう。

しかしながら、これはサラリーマンの給与というより、
むしろ「商売の売上」に近いものです。ここから事務所費や人件費など、
経費を引いて残ったものが粗利、実際の収入となります。

しかも、給与所得者扱いなのでほとんどが経費控除できず、
真面目に活動すればするほどお金が減っていくという状態に…。

これから政治家になる人は、確実に「お買い損」です|東京都議会議員 おときた駿公式ブログ http://otokitashun.com/blog/column/4031/
逆に、そうでないから、冒頭の「裏ワザ」みたいなカラクリがまかり通っていくのかと。 つまり、

売上(議員報酬+政務活動費) -経費(政治活動+選挙活動)=議員の所得 ←ここに所得税などがかかる

とした方が、シンプルじゃないかな。 もちろん、経費のチェックはしっかりやってもらう前提で。 他にも、元が税金だということや、政治活動/選挙活動の別など、議論はいろいろあるかと存じますが。



とは言え、僕の地方議員実態情報は、おときた先生のブログが情報源の8割なので、ビシバシご指摘いただければと存じます。

では!