5月5日、昨年までこの日は毎年、長野の小布施に行っていました。 小布施に初めて行ったのは9年前、22歳の5月5日。 「地域」のことに興味を持ち始めた僕に、知人が紹介してくれたこの本がきっかけでした。

「このおねーちゃん、おもしれー!」「このおねーちゃんに会いたい!」 小布施では、毎月ゾロ目の日に "小布施ッション" というイベントが行われていました。 この小布施ッションの中心人物が、セーラさん。 そこで僕は、ゾロ目の日である2006年5月5日、初めて小布施に行きました。

小布施ッションは、セーラさんが務める、栗菓子の老舗 『小布施堂』 が行っているもので、そこの社長である、市村次夫さんとも、そのとき初めてお会いしました。 そこで、「ここで手筒花火を上げさせてください!」と盛り上がり、次々回2006年7月7日の小布施ッションから2010年まで、毎年七夕には小布施でも手筒花火が上がっていました。

そこから、土日祝のゾロ目の日には、小布施に通うようになりました。 これまで20回以上。 小布施ッションでは、毎回、文化人・著名人によるセミナーが行われるので、多くは、その講師目当てでいらっしゃるようでした。 けれども僕は、「この日なら、忙しい社長やセーラさんと、確実に会える」 と、講師が誰かは二の次で通っていました。 それでも、原研哉さんや、梅原真さん、そして、山崎亮さんなど、錚々たる方々といっしょにテーブルを囲んで、お酒を飲みながら議論できたことは、またとない機会でした。 というより、僕は、お三方とも、この小布施ッションで初めて知って、あとから「すげー方」とわかったので、たぶんいろいろ失礼もあったかと。



そして、だんだん小布施に知り合いも増えてきました。 まず、常連の参加者、中には、小布施で 「私も豊橋出身です!」 と声を掛けてくれて、知り合いになった方もいます。 そして、小布施堂や、事務局である文化事業部の方々。 最初は、社長やセーラさん目的だけだったのが、小布施に行く度に、これらの人とまた会えるのも、毎回楽しみでした。

そのひとり、花井裕一郎さん
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番組制作の経験を活かし、当時は、小布施ッションのオープニングで流れる、講師のプロモーションビデオを作っていました。 うまが合い、手筒をとても気に入ってくれたのもあって、すぐに仲良くなりました。 ちょっとして、新しくできる小布施町立図書館(まだ準備中)の館長になりました。 その話を聞いて、
"マジですか!? 日本一 『図書館長』 の肩書が似合わない館長ですね。"
「でしょー、俺もそう言われる方が、嬉しいよ」
このやり取りは、挨拶のように、その後、会う度に繰り返されました。 それでも当時から、
「図書館法読んだんだけど、図書館ってすげー可能性があるの。何でもできる。」
とワクワクしながら、おっしゃっていたのを覚えています。



そして、図書館が完成。
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花井さんすげー。

僕にとって、図書館のイメージは、地元の図書館とかだったので、驚きました。 飲食ができて、お話をしてもよい。 何より、館長の花井さんが、入り口すぐに座っているので、それから小布施に行ったときは、花井さんに会いに、図書館に行っていました。 そして、ちょっとしたら、"ライブラリー・オブ・ザ・イヤー" なるものを受賞。 うん、やっぱあの図書館すごかったんだ、と。

その、まちとしょテラソ初代館長・花井さんを豊橋にお招きし、お話をいただけることになりました。 興味ある方は、6月29日(日)日中午後のご都合を調整お願いいたします。 近いうちに、詳細をお伝えいたします!

僕のよく知ってる花井さんは、上のすました白黒写真より、この本の感じの笑顔。

では!