ひゃっかえん

　百花園は，いつ開園し，いつ廃止したのかは不明であるが，その名を高めたのは渡辺崋山の第2子の渡辺小華（1835～87）が明治10（1877）年に豊橋の吉田神社境内に居を構えたころである。

　百花園は，豊川(とよがわ)に臨み四季折々に風情を呈する花畑と，その一画に建つ料亭からなっていた。百花園は，豊橋を訪れた知名士を接待する場として使われ，付近には商家の別宅や風流人の居宅が多くあり，文化的雰囲気があった。また，百花園が栄えたのは，関屋町の運輸・倉庫業の繁栄ともかかわりが深かった。明治21（1888）年の東海道線開通と豊橋駅誕生によって，百花園はさびれ，姿を消した。跡地は豊橋ホテルとなった。

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豊橋市議の長坂です。
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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。

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