ごんげんやまほうだい

 権現山砲台は,豊橋市石巻本町と豊川市三上町の間にある権現山に,豊川海軍工廠(こうしょう)の防衛のために構築された砲台である。砲台は,昭和19(1944)年の秋ないしは初冬から工事が開始され,第2次世界大戦終戦直前の同20(45)年8月7日の豊川海軍工廠の爆撃で中止されたと伝聞されている。

 山頂の平坦部に2基の砲台を建設したが,北側の1基は,貯水池の構築により消滅した。南側の1基は,地面を円形に掘り,排土で周囲を土塁状に盛り上げた。直径は約10.5mである。全体の規模は,昭和18(1943)年に完成した宝飯郡御津町の大恩寺山砲台と同じ規模であることから,高角砲を装備するためのものとされる。砲台の西南方に,東西約8.3m,南北約9.0m,東側は高さ約2.6mの平坦地を造成している。平坦部は探照燈台と観測所の予定地ではないかとされた。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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