とうかんのんじきゅうがらんし

 東観音寺(豊橋市小松原町)は,天平5(733)年に行基によって創建されたと伝わるが,実際にその存在が確認できるのは,現存する仏像の制作推定年代である11~12世紀ごろである。現在,東観音寺は国道42号線より北側の内陸部に位置しているが,これは宝永4(1707)年の地震による津波の被害を受けたことから境内を移転したためで,かつては現在地から南へ約2㎞の海岸近くにあった。

 東観音寺旧伽藍(がらん)址の付近は過去の耕地整理により地形が大きく変えられているが,主要な堂址付近は現状保存されている。移転前の東観音寺の姿は,同寺に伝わる「東観音寺古境内図」(豊橋市有形文化財)で知ることができ,海岸沿いの伊勢街道から参道を通り谷を渡った先に,本堂や現存する多宝塔などの伽藍が並ぶ主要部が展開していたことがうかがえる。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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