とうぜんじ

 仏法山東漸寺(臨済宗妙心寺派)の創立は,文中元(1372)年で,東観音寺中興玉岫(ぎょくしゅう)和尚を勧請開山とする。本尊は観世音菩薩立像である。創立当初は「東福寺」と称して海岸部に位置していたが,火災焼失後の慶長12(1607)年「東漸庵」と改称し,後に東漸寺と改めた。

 宝永4(1707)年の大地震津波をはじめ,幾多の海岸浸食による寺域の欠落によって,北方の現在地(寺沢村寺瀬戸)に移転再建した。享保13(1728)年の「東漸寺書上」(東観音寺蔵)に,「客殿四間半・五間半,庫裡三間半・五間半,門ナシ,田畑十三ヶ所」の記載がある。明治維新の際,表浜地域に多くみられた神道改宗が当寺関係者には少なかった。平成7(1995)年本堂・庫裏(くり)などの屋根替えがなされた。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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