しんよしだつちにんぎょう

 新吉田土人形は,吉田孫吉に師事した西村茂治(1906~1997)が,従来の作風に満足できず,伏見系譜の吉田土人形に博多人形の趣を求めたものである。昭和2(1927)年,独立して東田(あずまだ)坂上(豊橋市東田町)に窯を築いた。

 西村茂治の制作期間は,昭和38(1963)年までの36年間と長く,天狗面,赤鬼,吉田獅子,竹島弁財天,内裏(だいり)雛,吉良(きら)殿様乗馬,福達磨(だるま),政岡,はと笛など多くの作品がある。なかでも,安久美(あくみ)神戸(かんべ)神明社の天狗面と赤鬼面は特注制作で,昭和35(1960)年に復刻した赤天神,竹島弁財天,吉良殿様乗馬は西村茂治の功績といえる。

 昭和4(1929)年,吉田孫吉の死により吉田土人形の3代目後継者の西村茂治の名前も知れわたり,従来の吉田風と異なり独創性のあるものとして,西村茂治の土人形を新吉田土人形と呼んで区別することとなった。

 関連項目 - 吉田土人形

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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