ごひんさま
三河湾沿岸などに夜出没する火の玉のことを,昔の人々は御賓様とか狗賓(ぐひん)様と呼んで恐れていた。ある日,大津(豊橋市老津町)の海を漁師がモク(藻草のこと,老津や杉山の人々は,昭和の20年代まで海に出てモクを採り,牛糞(ぎゅうふん)や藁(わら)を混ぜて堆肥作りをしてきた)を舟に満載して天王鼻を回ろうとしたとき,突然舳先(へさき)に真っ赤に燃えた火の玉が現れて,火の粉が漁師に襲いかかろうとした。漁師はとっさに村の年寄りたちが日頃話していたことを思い出した。それは御賓様は火の神様だから汚いものが嫌いだということである。漁師は急いで履いていた草履を裏返して頭に載せた。すると,御賓様は蔵王山(田原市)の方へ消えていったということである。
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豊橋市議の長坂です。
豊橋のことをお調べくださり、ありがとうございます。
このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
https://www.city.toyohashi.lg.jp/14682.htm
では!
三河湾沿岸などに夜出没する火の玉のことを,昔の人々は御賓様とか狗賓(ぐひん)様と呼んで恐れていた。ある日,大津(豊橋市老津町)の海を漁師がモク(藻草のこと,老津や杉山の人々は,昭和の20年代まで海に出てモクを採り,牛糞(ぎゅうふん)や藁(わら)を混ぜて堆肥作りをしてきた)を舟に満載して天王鼻を回ろうとしたとき,突然舳先(へさき)に真っ赤に燃えた火の玉が現れて,火の粉が漁師に襲いかかろうとした。漁師はとっさに村の年寄りたちが日頃話していたことを思い出した。それは御賓様は火の神様だから汚いものが嫌いだということである。漁師は急いで履いていた草履を裏返して頭に載せた。すると,御賓様は蔵王山(田原市)の方へ消えていったということである。
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