いちばじょう

 市場城は,豊橋北部方面で勢力を誇った西郷氏の城の一つと考えられている。

 「三河国二葉松」(元文5年)に「嵩山村古城西郷孫四郎,奥山修理進,中山是非之助,西郷家之別」とあるのがこの市場城と思われる。当時の勢力関係から遠江(とおとうみ)国引佐を領有していた奥山氏の城と見るには疑問も残る。正宗寺裏山の月ヶ谷(わちがや)城と一つの城を形成しているとの考えもある。月ヶ谷城やその周辺の城を多く描く広島市立中央図書館浅野文庫所蔵「諸国古城之図」の中の「三河月谷」には市場城は描かれていない。

 時期は,永禄年間(1558~70)ごろ,規模は地籍図から100m×70m程度と推定される。場所は豊橋市嵩山町自由ヶ丘団地西側の畑地に位置し,土塁を残している。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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