みょうけんこふん

 妙見古墳は,紙田川の河口に向かって伸びる段丘の端部に立地する。妙見古墳は前方後円墳で,全長49m,後円部の径27m,前方部の長さ22mである。墳丘は2段築成されており,葺石(ふきいし)や周溝は現状では確認されていない。前方部は後世に墓地として掘り込まれ,形が変えられている。後円部にある主体部は横穴式石室で,明治時代の中期までは内部に入ることができ,6畳ほどの広さがあったという。

 その後,天井石が崩落したため,現状は墳頂が陥没した状態で,内部をうかがうことはできない。副葬品や出土品の存在は知られていないが,大型横穴式石室の存在から,6世紀中期から後期の築造と推定される。妙見古墳は渥美湾沿岸の後期古墳では最大の規模を持ち,付近の首長権力が最高に達した時期の古墳とされている。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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