てんのうのべんてんさま

 昔々,年老いた農夫が山仕事を終え,たくさんの薪(たきぎ)を背負って帰る途中,豊川(とよがわ)の鐘ヶ淵のほとりで一休みした。疲れが出て居眠りをしていると,天女のように美しい娘が現れ,「私を片葉の葦(あし)が生い茂り,清らかな水がわき出ている池の端に連れて行って欲しい」と語りかけてきた。農夫は,承知して薪の上に娘を座らせて歩き出したが,人の重さを感じなかった。池の端にたどり着くと娘の姿は消えており,代わりに小さな人形が残されていた。農夫は娘が弁天様の化身であったことを悟り,池の端(豊橋市下条西町)に祠を建ててお祀りした。

 関連項目 - 市杵島姫社(豊橋市下条西町池端)

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豊橋市議の長坂です。
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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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