だいおうじ(こじま)

 滝湘山大応寺(臨済宗妙心寺派)の創立は文禄4(1595)年,開山は東観音寺5世瑤林(ようりん)和尚と伝えられる。本尊は観世音菩薩坐像である。創立当初の経緯は不明であるが,密教寺院として海岸部に位置し荒廃していたのを,瑤林和尚が草庵を建て,山号・寺号を定めた。

 明暦2(1656)年玄釣首座が堂宇(どうう)を建立したが,宝永4(1707)年の大地震津波によって一時衰退した。宝永5(1708)年,光厳祖錐(すい)首座が現在地(小島村池ノ谷)に移転再興した。現存する本堂は,文化5(1808)年の建立である。江戸時代の寺域は広大であったと伝承されているが,明治維新の混乱で縮小されるとともに,神道改宗が顕著であった。このため隣寺普門庵は廃寺となったので,これを合併した。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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