よしはま・ゆうじろう(1869~1934)

 吉浜勇次郎は,明治2(1869)年7月2日,神奈川府保土ヶ谷(横浜市保土ヶ谷区)に生まれた。駒場農学校に学んだ。明治38(1905)年,家督を弟に譲り,豊橋に移住し吉屋町(豊橋市新吉町)で,輸出品のリンネル半幅の糸抜工業を始めた。明治42(1909)年,吉屋町から中八町へ移転,手結び手回し機械で麻真田(あささなだ)業を開始した。麻真田は,マニラ麻の繊維を真田紐としたもので,専ら外国婦人帽の原料に用いられた。その後,編織機も手動式から電動式に改良された。

 大正15(1926)年豊橋の麻真田製造業者は,豊橋輸出麻真田工業組合を設立する。初代理事長となり,「完全共販,完全共購」(原料の共同購入,製品の共同販売)を実行した。そして,日本輸出麻真田工業組合聯合会理事長に就任したが,昭和9(1934)年7月19日,東京の工聯本部で倒れ,急逝した。

 参考文献 - 豊橋市立商業学校編「東三河産業功労者伝」

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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