ごほんまつじょう

 五本松城は,豊橋北部方面で勢力を誇った西郷氏の本城である。西郷氏は,石巻中山地区を中心に城砦(じょうさい)群を築いたが,この城は唯一平地部に位置する。この城の様子を伝える広島市立中央図書館浅野文庫所蔵「諸国古城之図」の中の「三河五本松」には,土塁(あるいは石垣か)により区画された居館が描かれているが,現在遺構はない。規模は地籍図から150m×150m程度とされる。永禄5(1562)年までは存在していたとされる。

 また,この城の背後(東)の尾根上には,「三河五本松」で「番所」と記された場所の遺構とされる曲輪(くるわ),堀切,土塁が確認できる。その規模は25m×20m程度である。「三河国名所図絵」の中の「西郷氏古城跡之図」によれば,五本松城に該当する場所は「城屋敷」と記され,その北東の山を「五本松城跡」としている。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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