よしのぼり

 ヨシノボリ(ハゼ科)は,5㎝内外の大きさで2つの背びれをもち,腹びれが吸盤(きゅうばん)となっている淡水魚である。カワハゼ・ゴリなどといわれる。一般には暗緑褐色のしま模様をしているが,生息場所によっては,黄褐色や瑠璃(るり)色など多種多様の体色である。日本全土の河川や池沼の浅いところにすみ,小石などにへばりつきながら動き回る。豊橋市内の多くの河川に生息し,たも網で容易に採集できる。6~8月ごろに川底の石や倒木の裏側に雌が産卵し,雄は卵の孵化(ふか)まで見守る習性をもっている。ヨシノボリの仲間には,孵化後,海へ下る種類と,一生川の上流や中流で過ごす種類(カワヨシノボリ)がある。両者の成魚による区別は難しい。しかし,海へ下る種類の卵は小型で1000~3000個産卵し,孵化直後の幼魚のひれが未発達で泳力が弱いのに対し,カワヨシノボリの卵は大型で100個内外産卵し,孵化直後の幼魚のひれは成魚と同じような吸盤の働きをしている。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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