やまざくら

 ヤマザクラ(バラ科)は,落葉広葉樹で高木になる。野生のサクラであるが,植栽されることもある。花は5弁で薄い桃色で,花柄は長い。開花は新葉と同時であり,植栽されているソメイヨシノのように花が終わってから葉が開くのと異なり,華々しくはないが,新葉は赤味がかかり,花と葉で木全体が華やぐ。樹齢が長いために,太く高くなることが可能で,サクラの名木はこの桜であることが多い。

 豊橋の東部丘陵では,マツ枯れ後にヤマザクラが目立つようになった。2次林の構成種と考えられ,コナラ群落の中に混じることが多い。コナラ群落中のヤマザクラでは,株立ちしたもの(1つの根株から何本も伸びた木)も見られ,何度も伐採された跡と考えられる。赤岩山(豊橋市多米(ため)町)の斜面には大木のヤマザクラが特に多く,4月上旬にはこの斜面をサクラ色で染める。平地にあるヤマザクラでは,にじの森幼稚園(豊橋市飯村(いむれ)北一丁目)のものが大きく,幹周囲は173㎝ある。

 関連項目 - 「野依八幡社のシダレザクラ」(豊橋市指定天然記念物)

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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