しばな

 シバナ(ヒルムシロ科)は,多年生草本で,塩場菜の意である。草丈は20~30㎝で,細長い葉が多数出て,株をつくる。夏には株の間から穂状の花茎を出すが,花は目立たない。生育地は岸よりの海で,川の下流部,干潟の周辺,海岸線の泥地である。そこは,満潮時には海水につかる環境であり,顕花植物としては非常に特殊な条件に生えている。このような植物を塩生植物といい,シバナのほかにハマサジ,ハママツナなどが含まれる。豊橋では三河湾沿いの海岸に見られ,梅田川河口,大崎の旧海岸沿い,汐川干潟が主な生育地である。塩生植物は,生育環境である海岸の堤防工事が行われやすく,全国的に少なくなっている植物群である。このため,保護を必要としている。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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