とよはしげんろんし

 「豊橋言論史─郷土新聞をめぐる人々─」(東海日日新聞社 昭和48年)は,東海日日新聞社社長宮脇良一が昭和48(1973)年,豊橋市のふるさと市民講座で行った講演に加筆して,東海日日新聞社から出版したものである。副題「郷土新聞をめぐる人々」でわかるように,明治32(1899)年2月豊橋最初の日刊紙「参陽新報」の創刊に始まった地元新聞界の変遷を,単なる新聞社の栄枯盛衰として描くのでなく,その時の政治や思想など時代の流れの中でとらえている。したがって本書は,新聞史を通してみた豊橋の政治史・思想史・文化史と考えてよい。

 多い時には参陽新報,新朝報,豊橋日日新聞,豊橋新報,大衆新聞,東海朝日新聞,あさひ新聞など7紙が発刊されていた。経営的には大変であったに違いないが,それぞれが独自の社風をもっており,そこには強烈な個性をもって活躍した記者がいた。近藤鹿堂,中村風声,乙部静夫,倉光天庫,高崎信吉,河合陸郎,鈴木充,杉田有窓子,渡辺登喜雄などについて豊富なエピソードが紹介されている。

- -
豊橋市議の長坂です。
豊橋のことをお調べくださり、ありがとうございます。

このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
苦節5年半「豊橋百科事典」とうとうオープンデータ化! - 愛知豊橋市長坂なおと のblog
http://nagasakanaoto.blog.jp/210125.html 
豊橋百科事典については、下記の豊橋市サイトからもご覧いただけます。
https://www.city.toyohashi.lg.jp/14682.htm 

では!