ふたがわしゅくほんじん

 「二川宿本陣」(豊橋市二川町字中町)は,昭和62(1987)年11月26日,豊橋市史跡に指定された。

 江戸時代,大名・公家など貴人の宿であった「二川宿本陣」は,二川宿では当初後藤家が,続いて紅林家が務めたが,火災などに遭い本陣職継続が困難となった。このため文化4(1807)年から明治3(1870)年本陣廃止までの60余年間,馬場彦十郎家が本陣職を務めた。馬場家は明治以降,酒造業,味噌・醤油の醸造業を家業としたが,昭和60(1985)年,貴重な本陣遺構の保存と活用を願って,建物およびその敷地を豊橋市に寄付した。寄贈された建物は,宝暦3(1753)年建設の主屋,文化4(1807)年建設の表門,玄関棟,享保3(1718)年建設の東土蔵,享保18(1733)年建設の西土蔵で,豊橋市では昭和63(1988)年から平成2(1990)年までの3か年で既存の建物の改修復原および明治以降取り壊されていた書院等の新築復原工事を実施し,馬場家の建物が最も整備された江戸時代末期の安政年間(1854~60)の姿を再現した。改修復原後の建物延べ床面積は881.52㎡である。本陣建物背後には,江戸時代の交通をテーマとする資料館を併設し,平成3(1991)年8月1日,二川宿本陣資料館として一般公開した。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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